【銘柄診断】資生堂は減額修正を飲み込み出直りの途へ、来期増益転換を

2011年2月22日 19:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  資生堂 <4911> は年初来安値圏からの浮上とさえない足取りだ。1月31日に発表された今2011年3月期累計決算は売上げこそ前年同期比5%増の4870億円となったが営業利益は同22%減と大きく落ち込んだ。つれて通期の見通しについて営業利益を従来の505億円から450億円(前期比13%減)へ減額修正、投資家の失望売りを誘う結果になった。

  利益については昨年3月に買収した米ベアエッセンシャルにからむ在庫の時価評価による損失などが計50億円のマイナス要因になっている。米ベアエッセンシャル分を除いた第3四半期実績は営業利益が前年同期比7%マイナスと減益率は小幅にとどまる。

  化粧品は国内こそやや停滞が継続の見込みだが、海外事業の好調継続とベアエッセンシャル買収にかかる費用負担が軽減するため、来2012年3月期は増益転換の可能性が強い。足元の悪材料を売った後とあって、今後は来期の増益を評価する流れとなりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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