【銘柄診断】イトーキは業績続伸も利益確定売りに押され急反落

2011年2月18日 11:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  イトーキ <7972> は、寄り付きの1円高から5円安の219円と売られ急反落している。前日17日大引け後に12月期決算を発表、前期は今年1月の上方修正値を上ぶれて黒字転換し、今期も2ケタ増収増益を見込んだが、利益確定売りに押されている。

  前期業績は、売り上げが前々期より4%増と増収転換し、経常利益が5億3300万円(前々期は49億100万円の赤字)、純利益が1億8600万円(同82億7200万円の赤字)と水面上に浮上した。オフィス関連事業で首都圏、中心都市での新築需要、移転需要、リニューアル需要に対応して新製品開発、オンリーワン製品を重点販売、新製品の「エピオス」、「トルテ」が大口受注を含めて売り上げを伸ばし、競争激化による販売下落を徹底したコスト削減でカバー、持分法適用会社としたダルトン <7432> の持分法投資利益を計上したことも寄与した。今期も、エコオフィスの構築、セキュリティシステムの整備などを提案して需要を喚起して続伸、純利益は2億円(前期比7%増)と見込んでいる。

  株価は、昨年11月の前期第3四半期の黒字転換業績に反応して200円台を回復、今年1月の業績増額で上値を伸ばした。PER評価では投資採算圏外となるが、PBRは0.3倍と割り負けており、下値では低位値ごろ株思惑が再燃する展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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