個別的に銘柄を物色する「モチツキ相場」の始まり=犬丸正寛の相場展望

2010年11月12日 17:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

まもなく師走相場。来週(15~19日)からの相場は外部材料とは切り離した、久々の、『和製相場』の展開が予想される。早めの、「モチツキ相場」の始まりだろう。

まもなく師走相場。来週(15~19日)からの相場は外部材料とは切り離した、久々の、『和製相場』の展開が予想される。早めの、「モチツキ相場」の始まりだろう。[写真拡大]

■好業績プラス人気性のある銘柄に注目

  まもなく師走相場。来週(15~19日)からの相場は外部材料とは切り離した、久々の、『和製相場』の展開が予想される。早めの、「モチツキ相場」の始まりだろう。

  「G20」、「APEC」が終わり、しばらく、ビッグイベントはなくなる。一方、中国とロシアから日本へ放たれた第一の矢。しばらくは、両国とも日本の動きを静観するだろう。しかし、矢を射られた日本は、国内での処理が終わっていない。矢を折ってしまうか、あるいは射返すか。これから、菅内閣は難しい国内対応を迫られる。

  海上保安庁職員のビデオ放映問題にしても、国家公務員法違反容疑があるという。国民である以上、ルール、法律は守らなくてはいけない。しかし、日本国民には守らせて、国際法に違反しているとみられる中国船長の無罪放免では、なんとも、しっくりしない。これでは、内に厳しく外に甘い内閣とレッテルを貼られてしまうのではないか。国民支持率は、さらに低下する心配がある。

  日本の出方次第では、中国、ロシアは二の矢を用意してくる可能性が十分ある。何もしなければしないで組みやすしとみるだろう。反発すれば、さらに強力な矢を用意するだろう。そういう相手なのだ。ただ、それも年内はないだろう。年明け後の話だろう。年内は、久しぶりに海外材料から開放されそうだ。恐らく為替も動きは静かになるはずだ。

  このため、ここからは、菅政権の日本国民に対する、「有言実行」の姿を見詰めながら、個別的に銘柄を物色する、「モチツキ相場」の始まりだろう。好業績プラス人気性のある銘柄が注目されるのではなかろうか。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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