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ロート製薬、インド、バングラデシュに進出。スキンケア商品を販売
ロート製薬 <4527> は11月、インドとバングラデシュの両国において全額出資の販売子会社を設立し、本格進出を開始する。販売子会社の設立後、まずは知名度の高い「メンソレータム」ブランドでリップアイス(色付きリップクリーム)を販売。商品はベトナムの自社工場で生産し、日本とほぼ同等の240円から380円の価格で販売する。
このたび進出することになったインド、バングラデシュは、ともに急速な経済成長を背景に中間層から富裕層が増大している新興国であり、今後の市場の拡大が見込まれている。ベトナムで生産された商品を輸入して販売するため、両国に入ってくる際の関税の上乗せ分価格は高いものになるが、高級感を打ち出し、美に関心を持つ中間層や富裕層の女性をターゲットにすることで売上を見込んでいる。インドにはすでに多くの日本企業が進出しているが、バングラデシュにおいては日本の消費材メーカーの進出が初めてとなり、"日本発"というブランドイメージを持ってシェアを獲得していくことになる。将来的には目薬などの大衆薬の販売に乗り出す可能性もあるが、当面はスキンケア製品の販売に注力し、3年後には両国合わせて10億円の売上高を目指す。
そもそも同社は、1991年に中国にて合弁会社メンソレータム社・中国を、1996年にインドネシアにて合弁会社ロート・インドネシア社を、1997年にベトナムにてロート・メンソレータム・ベトナム社を設立するなど、今回と同等の方法でアジアへ進出し各国で成功をおさめてきた経験がある。そのノウハウを生かし、積極的に販路を拡大していくことで、現在では売上高の約3割を占めるまでに成長した海外市場における販売力をより強化していく考えだ。
(編集担当:上地智)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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