「2025日韓人参シンポジウム」日本で開催 ユネスコ登録・輸出拡大策の意見交換を実施
配信日時: 2025-12-26 12:00:00


韓国人参協会(会長:キム・ミョンス)は2025年12月4日、千葉県のTKPガーデンシティ幕張で「2025日韓人参シンポジウム」を開催し、高麗人参の文化的価値の発信、ユネスコ無形文化遺産(人類無形文化遺産)登録に向けた取り組み、日本市場における需要拡大について意見交換を行いました。会場には日韓の高麗人参産業・文化関係者のほか、研究者や一般参加者ら約80人が来場。シンポジウムは韓国農林畜産食品部、韓国農水産食品流通公社(aT)、正官庄(ジョンガンジャン)の後援のもとで開催されました。
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「2025日韓高麗人参シンポジウム」に参加した国内外の主要来賓が、集合写真の撮影に臨んでいる。写真提供=韓国人参協会
キム会長は開会の挨拶で、「高麗人参は東アジアの歴史に深く根差した薬用作物であり、近隣国とともに文化を共有してきました。東北アジア3カ国である日韓中が連携し、高麗人参が持つ有用な文化価値も世界へ広く伝えていきたいです。高麗人参文化のユネスコ登録に向けても、皆さまの協力をお願いいたします。」と述べました。祝辞では、「両国の志と知恵を結集する意義深い機会であり、世界と共有する共感がユネスコ登録推進の基盤となることを期待します。」との見解を述べました。
同シンポジウムは「世界が見つめる人参、そして未来」をテーマに掲げて開催。青山学院大学の東伸一教授は、日本の若年層約1,000人を対象にした調査結果を紹介し、「高麗人参は疲労回復や美容・スキンケアなどの関心項目で高い反応が見られました。」と説明。さらに、若年層の摂取経験がドラッグストアで販売される飲料タイプを中心に形成されていることも説明し、流通チャネルとの接点を踏まえたアプローチの重要性を強調しました。
世宗大学のイ・ヨンジュ教授は、紅参(ホンサム)の機能性および女性の健康に関する研究成果を紹介。細胞および動物実験で、紅参が子宮内膜症に関連する炎症反応や病変の大きさ、細胞の増殖などに影響を及ぼす可能性を説明したうえで、「紅参は更年期女性の健康をはじめ、多方面で女性健康に役立つ素材であり、日本の女性の健康ニーズにも合致する健康素材だと考えます」と述べました。会場では、女性の健康ニーズと結びつけた研究・広報のあり方や情報発信の必要性についても意見交換が行われました。
ユネスコ関連のセッションでは、東京文化財研究所の石村智ディレクターが無形文化遺産条約の観点から高麗人参文化の特性を説明し、登録審査においては「共同体との関係性」と「文化多様性への貢献」が重要になると強調。総合討論では、登録推進における文化遺産的アプローチと産業的広報のバランス、国際的な共感形成の進め方などについて意見交換が行われました。
現場では、日本における消費者接点拡大の事例も共有されました。正官庄の関係者は「今回の行事を通じて、韓国の紅参に対する日本の高い関心を改めて確認できた」と述べ、「今後も科学的研究とトレンドに沿った製品開発などを通じて、紅参の優位性を世界に発信していきたい。」と語りました。
また、日本の植物バイオ研究企業「サンルイ・インターナショナル」の森田敦子CEOはインタビューに応じ、「健康管理のため20年以上紅参を摂取してきました。日本でも十分に競争力があります。」と述べました。さらに「日本では日常的に健康への関心が高く、特に女性は美容と健康を一体で捉えます。スティック、液体、カプセルなど手軽な形状は日本の消費者にとっても魅力的です。」と説明。加えて「韓国を訪問し、生産現場や工場、R&Dセンターを見学して品質の基盤を直接確認しました」としたうえで、韓国の紅参が日本市場でも代表的な健康食品として定着する可能性が高いとの見方を示しました。
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日本の植物バイオ研究企業「サンルイ・インターナショナル」の森田敦子代表が、会場でインタビューに応じている。写真提供=正官庄(ジョンガンジャン)
シンポジウムに合わせ、2025年12月3日-5日には幕張メッセ(7・8ホール)で韓国人参 PRブースも運営されました。韓国産人参・紅参製品を紹介し、現地バイヤーや業界関係者と商談や意見交換を行いました。ブースでは商談が約60件実施され、韓国人参および紅参の海外輸出・販路開拓に向けた基盤構築に寄与したとしています。
韓国人参協会の関係者は「今回の行事は、高麗人参の科学的根拠と歴史・文化的価値を共有し、国際的な共感を広げる機会となりました。ユネスコ登録の推進に加え、現地消費者の目線に合わせた広報とパートナーシップを継続し、輸出市場の多角化につなげていきたいです。」と述べました。
韓国人参協会 公式ホームページ: http://www.korean-ginseng.org/
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プレスリリース提供元:@Press
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