熊本大学が進めてきた電動スクールバス実証事業が、「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰(気候変動アクション大賞)」を受賞しました

プレスリリース発表元企業:国立大学法人熊本大学

配信日時: 2024-11-13 10:00:34



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 熊本大学が進めてきた電動スクールバス実証事業(実行責任者:大学院先端科学研究部 松田俊郎特任准教授)が、「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞し、特に著しい功績を賞する「気候変動アクション大賞」に選ばれました。
 電動スクールバス実証事業の受賞は「第72回電気科学技術奨励賞」の受賞に続くものであり、熊本大学独自の電気自動車技術を使ったカーボンニュートラル化と地域貢献の取り組みが高い評価を得ています。

【受賞活動名】
「全国初の電動スクールバスの実証による地域の脱炭素化、強靭化の取り組み」
【受賞者名】(◎は代表者)
◎ 国立大学法人熊本大学  ・熊本県  ・球磨村  (共同受賞)


【業績内容】
<電動スクールバス実証事業について>
脱炭素化、エネルギー地産地消、強靭化、過疎地交通などの地域課題の解決と、導入が遅れている電動マイクロバスの普及を目的として、熊本大学が環境省事業を受託して、国の脱炭素先行地域に指定され令和2年豪雨災害からの復興を進める熊本県球磨村で行った全国初の電動スクールバスの実証プロジェクト。
■ 事業名 環境省 「中山間地域における電動マイクロバスの評価検証事業」
■ 事業期間 令和3年度~5年度(令和4年1月~令和6年3月)
■ 受託事業者 / 実行責任者  熊本大学 / 大学院先端科学研究部 松田俊郎
(熊本県、球磨村が共同実施者として参画)

<事業内容と成果>
「太陽光発電が多い日中の電力を充電して走行し、夜間に地域に電力を供給し、災害発生時に地域の非常電源となる機能」を開発し、2年間1.4万kmに及ぶ実証試験を行い、電動スクールバスの実用性と効果を確認し、電動スクールバス、電動マイクロバスの社会実装を可能としている。
{電動スクールバス(事業)の効果}
1. CO2の大幅な削減 :従来マイクロバス比▲51%
(熊本大学独自の日中充電制御により正味CO2 排出量はさらに▲15%減)
2. エネルギー地産地消 :太陽光発電が多い日中の電力を夜間に供給
3. 地域強靭化 :移動可能な非常電源として避難所1~3 日分の電力を供給
4. グリーンな地域交通の実現 :排気ゼロ、給油不要、低燃料費(従来比▲61%)
5. 電動スクールバス、電動マイクロバスの普及
(参考)電動スクールバス実証事業記録動画
https://www.youtube.com/watch?v=d0S_rdnVYmw


気候変動アクション環境大臣表彰について
「気候変動の緩和(温室効果ガスの排出抑制対策)」及び「気候変動への適応(気候変動の影響による被害の回避・軽減対策)」に関し顕著な功績のあった個人又は団体に対し、環境大臣が表彰を行います。気候変動アクション環境大臣表彰受賞者の中から、特に著しい功績をあげたものは、気候変動アクション大賞として表彰されます。

(参考)気候変動アクション環境大臣表彰HP
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/min_action_award/

令和6年度の気候変動アクション環境大臣表彰の受賞は28件であり、その中から、気候変動アクション大賞に7件が選定されました。

○環境省報道発表(11月12日)https://www.env.go.jp/press/press_03952.html
令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰の表彰式は、12月2日(月)14時から浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地、朝日新聞東京本社・新館2階)で行われます。

熊本大学でのカーボンニュートラル研究について
熊本大学では、2030年までを見据えた中長期的なビジョンとして「熊本大学イニシアティブ2030」を策定し、その中でカーボンニュートラルへの挑戦を掲げており、2050年のカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)実現の為、さまざまな基礎研究、応用研究と地域連携活動を進めています。今後も学内外と連携し、実現に向けて取り組んでいきます。



【お問い合わせ先】
熊本大学大学院先端科学研究部
松田俊郎 特任准教授
TEL:096-342-3631
E-mail: toshiromatsuda※cs.kumamoto-u.ac.jp(※を@に置き換えてください)

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