【新刊】魚住陽子 遺稿掌編小説集『野の骨を拾う日々の始まり』 10月11日発売 駒草出版

プレスリリース発表元企業:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)

配信日時: 2024-10-11 08:10:00

『野の骨を拾う日々の始まり』 著:魚住陽子 駒草出版

― 遺された未刊行小説、最後の書籍化 ―


駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部/所在地:東京都台東区台東1-7-1)は、『野の骨を拾う日々の始まり』(著:魚住陽子)を2024年10月11日(金)に発売いたします。


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『野の骨を拾う日々の始まり』 著:魚住陽子 駒草出版


【魚住陽子を知っていますか?】


1951年に埼玉で生まれた魚住陽子さんは書店や出版社に勤務するかたわら同人誌に詩を発表、カルチャースクールで小説を学び、35歳の時に作家デビュー。1989年には「奇術師の家」で第1回朝日新人文学賞を受賞し、その他芥川賞をはじめとする文学賞へも幾度となくノミネートされました。
しかし腎臓の病を患い、残念ながら2021年8月、69歳でその生涯の幕を閉じました。
 
弊社では『水の出会う場所』『菜飯屋春秋』『夢の家』『坂を下りてくる人』『半貴石の女たち』『五月の迷子』を刊行。その独自の世界観は多くの読者を魅了し、根強い人気を獲得しています。


【魚住陽子文学の情熱と気品と静けさが堪能できる短編集】


芥川賞候補作「静かな家」の発表と同時期の1987年から1992年に書かれた小説とエッセイを中心に収録しました。詩から散文へと表現方法を転換していく、若き日の魚住陽子の瑞々しい感性が光ります。

『夢の家』を皮切りに、『坂を下りてくる人』『半貴石の女たち』『五月の迷子』と続いた、加藤閑編纂による魚住陽子の未刊行小説を書籍化する試みもこれで最後となります。埋もれさせてしまうには、あまりに惜しい作品を堪能していただければ幸いです。


 
 


《収録内容》


<小説>
 草の海
 チョコレート夜話
 花火の前
 煮干のごろん
 野の骨を拾う日々の始まり
 草の種族
 川原
 鵙日和

<エッセイ>
 恍惚として乾酪黴びたり
 文学周辺を遠く離れた読書について
 思いつめる日々

<付録>
 詩編「草の種族」

同人誌時代の作品について 三浦美恵子
あとがき 加藤 閑


野の骨を拾う日々の始まり - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10086729.html




【魚住文学の世界へ ── 好評既刊のご紹介】


■水の出会う場所


水の出会う場所 - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10038666.html


寂しさは惨めだろうか- 流れ去るしかない生命の煌めきと翳りを水の模様のように描いた物語。




2014年9月発売
四六判/上製 342頁/ISBN 978-4-905447-35-1
定価 1,980円(税込)


■菜飯屋春秋


菜飯屋春秋 - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10038655.html


菜飯屋の春秋には、人との出会いや緑をはぐくむ魂の処方箋が綴られている。




2015年6月発売
四六判/上製 330頁/ISBN 978-4-905447-49-8
定価 2,200円(税込)


■夢の家


夢の家 - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10038548.html


静謐かつ、自らの感情に向き合う強さを感じさせる珠玉の短編6本を収録。




2022年6月発売
四六判/並製 268頁/ISBN 978-4-909646-55-2
定価 1,980円(税込)


■坂を下りてくる人


坂を下りてくる人 - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10038534.html


ここにいないものを ここで想うということ。個人誌『花眼』(ホゥエン)からの短編集




2023年8月発売
四六判/並製 300頁/ISBN 978-4-909646-69-9
定価 2,640円(税込)


■半貴石の女たち


半貴石の女たち - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10040553.html


半貴石をめぐる女性達の物語。美しく静謐でありながらその内に激しい情念を秘めた、魚住陽子の世界を。




2023年12月発売
四六判/並製 338頁/ISBN 978-4-909646-72-9
定価 2,640円(税込)


■五月の迷子


五月の迷子 - 駒草出版 : https://www.komakusa-pub.jp/book/b10049775.html


自身の創作への迷いのなかで作家は、俳句と小説のあわいに立ち上がる詩情を紡いだ……




2024年6月3日 発売
四六判/並製 416頁/ISBN 978-4-909646-77-4
定価 2,970円(税込)


 
 
 


<著者紹介>
魚住 陽子(うおずみ・ようこ)
1951年、埼玉県生まれ。埼玉県立小川高校卒業後、書店や出版社勤務を経て作家に。1989年「静かな家」で第101回芥川賞候補。1990年「奇術師の家」で第1回朝日新人文学賞受賞。1991年「別々の皿」で第105回芥川賞候補など。
2000年頃から俳句を作り、『俳壇』などに作品を発表。2004年、腎臓移植後、2006年に個人誌『花眼』を発行。
著書に『奇術師の家』(朝日新聞社)、『雪の絵』『公園』『動く箱』(新潮社)、『水の出会う場所』『菜飯屋春秋』『夢の家』『坂を下りてくる人』『半貴石の女たち』『五月の迷子』(ともに駒草出版)がある。2021年8月に腎不全のため死去。




【書誌情報】
『野の骨を拾う日々の始まり』
魚住 陽子 著
2024年10月11日 発売
四六判/並製 336頁
ISBN:978-4-909646-79-8
定価:2,640円(税込)
発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
https://www.komakusa-pub.jp/


  


【お問い合わせ先】
駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
〒110-0016 東京都台東区台東1-7-1 邦洋秋葉原ビル2F
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