インマルサット・マリタイムが、サイバーセキュリティ対策に先立ち 「ホワイトペーパー」を発行
配信日時: 2024-06-26 16:20:00
新たなIACS規制に準拠、包括的対策を業界に推奨
画像 : https://newscast.jp/attachments/5yQ4Xczhgt4evUzKsiuF.jpg
インマルサット・マリタイムはこのほど新たなサイバー・セキュリティ対策に先立つ包括的対策をまとめたホワイトペーパー(以下、白書)を発行いたしました。今回の白書では、前回の2022年発行分と比較し、約40%増のデータから情報入手をしています。また当白書では、2023年以降さらにデジタル化が進む海運業界において、業界はより多くのサイバーリスクの脅威に直面していると警告もしています。当白書では、今後のIACS (国際船級協会連合)の発する要件への準拠について議論し、サイバーセキュリティ対策に向けた包括的アプローチの重要性について説明をしています。
インマルサット・マリタイム(Viasat社の海事部門)は、デジタル化、脱炭素化、乗組員の福利厚生の実現に向けた通信の接続に対しさまざまな技術を採用し努力を続ける海運業界に対し、サイバー・セキュリティの更なる強化を促すことを目的に当白書を発表いたしました。
当白書ではまず、IACS発行の、新たなサイバーセキュリティ統一要件(UR)について訴求しています。グローバルにおける主要船級協会の一つでありまたIACSメンバーである(一財)日本海事協会との協力で作成された「IACS Unified Requirements E26 And E27 – Beyond Compliance」では、今後のURへの準拠を示すプロセスについて概説をしています。
また、2024年7月1日に施行されるE26およびE27では、新造船における通信の接続システムのサイバー耐性能力の最低要件を確立しています。当白書では、これらの要件の施行により「船内の運航支援機器等の資産確保と、そのネットワークインフラの確実な可視化」が実現されると報告しているものの、より詳細なリスク評価プロセスの機会や、組織がサイバーセキュリティポリシーやその関連手続きの適用について、さらに注意すべき点についても、示唆しています。
本海事協会のサイバーセキュリティ担当のアシスタント・マネージャーである谷麻貴子氏は次のように述べています
「サイバーセキュリティ要件に対処する最良の方法は、リスクベースの対策を採用することであり、サイバーリスクに対するコントロールは徹底的なリスク評価に基づき実施される必要があり、人的側面、作業プロセス、また的確な技術等、バランスの取れた方法で構成されるべきです。これらの中で、人的側面は大変重要な繋がりを持つものであり、トレーニングを通じて、ウイルス感染などを予防し、IT環境を健康・健全に維持する衛生管理を行う「サイバーハイジーン」を育成するとともに、それぞれの組織内で明確な役割と責任を定義することが重要です。さらに「サイバーリスクコントロール」は、組織が確立したサイバーセキュリティポリシーによって統治されるべきです。日本海事協会では、業界を牽引するリーダーらと協力し、ビジネスにおいて利害関係者となるステークホルダーが、サイバーリスクコントロールをより効率化でき、またサイバーセキュリティポリシーの組織ガバナンス戦略に統合できるよう、支援を行い、最終的には、サイバー攻撃に対し、より強固な耐刃性を持てる「サイバーレジリエント」な組織の構築に向け、貢献をしています。
インマルサット・マリタイムのチーフオブスタッフである、ローリー・イヴは次のように述べています
「インマルサットのFleet Secureは、船主、運航会社、船舶管理会社が新たなIACS URを含むサイバーセキュリティ規制への準拠を支援しています。また、人と文化、ネットワーク接続システムとサービス、インシデント対応計画等の3つのより有意義な主要領域において、迫り来るサイバー攻撃に対し支援を強化しています。また同サービス上では、ホリスティック(精神・身体・環境がほどよく調和し、与えられている条件において最良のコンディションを維持できる)な状態を維持し、リスクの発生を前提とした対策の一環として同サービスを導入いただくことで、ご利用いただく組織は通信接続の戦略にサイバーセキュリティを組み込むことができ、企業にとって大切な資産とそれに携わる人材をオンライン上の脅威から守ることができます。」
「また、インマルサットのFleet Secure Portfolioでは、新たなIACS URを含むサイバーセキュリティ規制の準拠に向け、海運業界を支援しています。当サービスは、Fleet Secure Endpoint、Fleet Secure Unified Threat Management、Cyber Awareness Trainingの3つの強力なコンポーネントを組み合わせたもので、今後迫り来るサイバー脅威により能動的に対応の実現を目的としており、Fleet Xpressご契約のお客様は、当サービスをご利用いただけます。
ホワイトペーパーのダウンロードは、以下よりアクセスできます。
ホワイトペーパーをダウンロードする : https://www.inmarsat.com/en/insights/maritime/2024/maritime-cyber-security-beyond-compliance-iacs-unified-requirements.html
報道関係者問い合わせ先:
PR@Viasat.com (英語)
maki@starmarinepr.com (日本語) 吉田麻貴
VIASATについて
インマルサット・マリタイムはVIASAT社の海事部門であり、海事業界のデジタル化を推進し続けています。40年以上の経験を持つインマルサット・マリタイムは、船主や運航会社が通信の接続を維持し、安全に航行し、運航効率を高め、また乗組員の福利を確保するための信頼性の高い革新的なソリューションを提供しています。
VIASATは、世界中のすべての人とすべてのものが接続できると信じるグローバルの衛星通信事業会社です。世界24か国にオフィスを構え、消費者、企業、政府、軍隊が世界中でコミュニケーションと接続を行う方法を形作るという使命を持っています。VIASATは、地上、空中、または海上のどこにいても、高品質、信頼性、安全、手頃な価格、迅速な接続を提供し、人々の生活にプラスの影響を与えるための究極のグローバル通信ネットワークを開発しています。2023年5月、VIASATはインマルサットの買収を完了し、両社のチーム、技術、およびリソースを組み合わせて新しいグローバル通信パートナーを創造しました。詳細は[VIASAT](https://www.viasat.com)をご覧ください。
インマルサット・マリタイムは、VIASATのロンドンにある国際事業本部に拠点を置いています。
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