ボストン・メタルがシリーズC資金調達ラウンドを2億6,200万ドルで完了、製鉄の脱炭素化と金属業界の破壊を目指す

プレスリリース発表元企業:Boston Metal

配信日時: 2023-09-07 02:56:00

ボストン・メタルがシリーズC資金調達ラウンドを2億6,200万ドルで完了、製鉄の脱炭素化と金属業界の破壊を目指す

資本金で高付加価値金属製造の商業展開を支援し、グリーンスチール製造のために溶融酸化物電解を市場投入

(ボストン)- (ビジネスワイヤ) -- 世界的な金属技術ソリューション企業であるボストン・メタルは、シリーズCの資金調達を完了し、総額が2億6,200万ドルに達したことを発表しました。アラムコのコーポレート・ベンチャー部門であるアラムコ・ベンチャーズ、国際投資運用会社のM&Gインベストメンツ、天然資源投資会社のGoehring & Rozencwajg、投資管理会社のベイリー・ギフォードなどの投資企業が初参加しました。また、以前から投資を行っていたブレイクスルー・エナジー・ベンチャーズもこのラウンドに参加したほか、マイクロソフトの気候イノベーション・ファンド、BHPベンチャーズ、プレリュード・ベンチャーズなど数社がシリーズCに追加投資しました。

ボストン・メタルは、今年初めにアルセロール・ミタルS.A.、マイクロソフトの気候イノベーション・ファンド、サイトグラウンド・キャピタル、世界銀行の民間部門である国際金融公社(IFC)を投資家に迎えて発表した初のシリーズC資金調達の勢いに乗って、高付加価値金属事業の展開を加速させ、チームを世界に拡大し、脱炭素製鉄のための溶融酸化物電解(MOE)プラットフォームを商業的に実証する予定です。

「ボストン・メタルは、MOE技術とビジネスモデルの成熟において目覚ましい進歩を遂げました。この技術は、金属業界に大きな価値と持続可能性の利益をもたらすと同時に、製鉄を大規模に脱炭素化する可能性を秘めています。」と、ブレイクスルー・エナジー・ベンチャーズのカーマイケル・ロバーツ氏は述べています。「ボストン・メタルの技術は、世界で最も差し迫った気候変動問題の解決を支援するために私たちが求める影響力の大きい技術の一例であり、同社への投資を継続することを誇りに思います。」

「ボストン・メタルへの今回の投資は、気候変動問題への対応に必要な革新と協調を促進するものです。同社のようなグリーンスチール・ソリューションは、排出削減が最も困難な産業に解決をもたらす可能性を秘めており、私たちは、同社がこの機会を生かすのに必要なリーダーシップ、技術、戦略を有していると確信しています」と、アラムコ・ベンチャーズの北米担当マネージング・ディレクター、ジム・スレジク氏は述べています。

「ボストン・メタルは、製鉄および金属産業の脱炭素化に取り組んでいます」と、M&Gインベストメンツのアメリカ大陸担当カタリスト責任者であるティエリー・マッソン氏は述べています。「同社のMOE技術が経験豊富な経営チームと組み合わされることで、排出削減が困難な世界中の産業を変える大きな機会を提供しています。これは、私たちが暮らす世界の持続可能性向上に貢献する可能性のある、気候技術企業の好例です。」

金属・鉱業セクターは、効率性と収益性を高めつつ、より持続可能な製造方法への転換を迫られています。ボストン・メタルは、電気を利用して幅広い種類の原料から様々な金属や合金を製造する拡張可能な技術プラットフォームを開発しています。同社の溶融酸化物電解プロセスは、従来の方法よりもシンプルでエネルギー効率が高く、環境負荷も少ないのが特徴です。また高付加価値金属事業は、現在廃棄物と見なされている複雑で低濃度の材料から高付加価値金属を抽出するためにMOEを導入することで、採鉱企業に新たな収益源を創出する力を与えています。炭素排出が少ない同社の鉄鋼技術ではMOEプロセスと再生可能電力を使用しており、現在世界のCO2排出量の約10%を占める製鉄を排出源としたスコープ1と2の炭素を除去します。多くのグリーンスチール・ソリューションが希少な高品位の鉄鉱石に依存しているのに対し、MOE技術は埋蔵量が多い低・中品位の鉄鉱石から高品質の液体状の鋼を製造することができます。

「プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、機関投資家、戦略的投資家など多様な資金源からの資金調達に成功したことは、当社が鉄鋼・金属製造を持続可能な未来に向けて変革する能力に確固たる自信を持っていることを示しています」と、ボストン・メタルの会長で最高経営責任者(CEO)のタデウ・カルネイロは述べています。「当社の高付加価値金属事業はブラジルの子会社で商業化間近で、製造施設は今秋オープンする予定です。また、ボストン郊外のパイロット工場では、グリーンスチール製造向けMOEの規模拡大を引き続き大きく前進させています。」

ボストン・メタルは、2024年に最初の高付加価値金属を出荷する予定であり、2026年までにMOEを鉄鋼市場に導入し、2050年のネット・ゼロ目標達成に貢献することを見据えています。

ボストン・メタルについて

ボストン・メタルは、電力を動力源とするトン単位の金属技術プラットフォームである溶融酸化物電解(MOE)を商業化し、製鉄の脱炭素化と金属の製造方法の変革を目指しています。MOEは、多様な種類の原料や様々な品位の鉄鉱石から鉄鋼や高付加価値金属を製造するための、拡張可能でコスト競争力のある、環境に優しいソリューションを金属業界に提供します。先見性のある投資家に支えられ、世界一流のチームが率いるボストン・メタルは、マサチューセッツ州ウォバーンに本社を置き、ブラジルに全額出資の子会社を置いています。事業についての詳細は、公式ウェブサイト www.bostonmetal.comをご覧ください。

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