レノボ・グループ 2023/24年第1四半期決算
配信日時: 2023-08-18 06:06:00
サービス主導型事業で強力な成長。グループはAIイノベーションに10億米ドルを追加投資
(香港)- (ビジネスワイヤ) -- レノボ・グループ(HKSE:992)(ADR:LNVGY)は第1四半期決算を発表し、非香港財務報告基準(HKFRS)[1] ベースのグループ収益は129億米ドル、純利益は1億9,100万米ドルでした。
パソコン事業以外の収益がグループ収益の41%を占めました。サービス主導型事業で強力な成長と持続的な収益性を達成し、レノボのインテリジェントな変革戦略の有効性がさらに実証されました。
当グループは引き続き、費用と収益(E/R)比率の回復力を維持し、持続可能な収益性を推進する積極的な行動を取ると同時に、成長と変革への投資を行います。世界中の事業に向けて人工知能(AI)展開(特に、AIデバイス、AIインフラ、AIソリューション)を推進するために今後3年間で10億米ドルを追加投資するなど、中期的なイノベーション投資額の倍増にも引き続き取り組みます。
前四半期の市場は厳しく、マクロ経済状況は好ましくないものでしたが、レノボは市場の安定化と改善の兆候、部品価格の底打ちを認識しており、クライアントデバイス市場は今年度下半期に回復し、成長を再開する見込みであると考えています。
財務ハイライト
23/24年度第1四半期
米ドル(100万単位)
22/23年度第1四半期
米ドル(100万単位)
変動
グループ売上高
12,900
16,956
(24
%)
税引き前利益
228
691
(67
%)
純利益(株主に帰属する当期準利益)
177
516
(66
%)
純利益(株主に帰属する当期準利益、非HKFRS基準)[1]
191
556
(66
%)
基本的1株当たり利益(米セント)
1.48
4.39
(2.91)
会長兼CEOのヤンチン・ヤンは次のように述べています。
「前四半期には、マクロ環境は困難なものであり、当社のハードウエア事業は依然として調整段階にありましたが、当社の戦略を一貫して実施しました。サービス主導型事業は強力な成長を見せ、収益性を維持しました。グループ収益のうち、パソコン以外による構成は前年同期比でさらに増加し、当社が持つ多様な成長要因の有効性を示しています。今後数四半期における当社の業績回復について、私は慎重ながらも楽観的にとらえています。引き続きイノベーションとインテリジェントな変革を推進することで、将来にわたる持続可能な収益性と成長を実現できる立場にあると確信しています。」
既存のリーダーシップを土台に、AIへ10億米ドルの追加投資
レノボは、これまでにクライアントからエッジ、クラウド、ネットワークに至るまでコンピューティング能力における優位性を築いてきたように、引き続きあらゆる観点からAIを採用します。大規模言語モデルやAI生成コンテンツの大きな前進はAIの開発と応用を大いに飛躍させ、AI採用の促進剤、アクセルとなっています。顧客の生産性向上を支援する垂直産業のインテリジェント・ソリューションに、AIデバイス、AIが最適化するコンピューティング・インフラストラクチャー、組み込みAI生成コンテンツなどを提供することに重点を置き、レノボは今後3年間でさらに10億米ドルをAIに投資します。
インフラストラクチャー・ソリューションズ・グループ(ISG)事業の 総合AIポートフォリオは、AIハードウエア・インフラにおいて世界第3位にランクインしており、エヌビディア製品を搭載した次世代AIシステムの設計も先導しています。「レノボ・シンクシステムSR675 V3サーバー」には間もなく、最近発表されたエヌビディアの「L40S GPU」が搭載され、世界中の専門家がAIを進化させ、さまざまな業界のユーザーにインテリジェント・チャットボット、検索、要約ツールなどの生成AIアプリケーションを供給する支援を行います。ISGは、45社のISVパートナーとの共同AIイノベーター・プログラムをさらに成長させるために1億米ドルを投資しています。このプログラムでは、初年度で既に150を超える先端的AIソリューションと70を超えるAI最適化プラットフォームを提供しました。
ソリューションズ・アンド・サービシズ・グループ(SSG)は、予測的サポートのためのAI搭載デバイス・インテリジェンス、サービスデスク業務に組み込まれた生成AIエージェント、AIで拡充した垂直ソリューションなど、ポートフォリオ全体でAIを幅広く活用しています。
インテリジェント・デバイシズ・グループ(IDG)の事業ではデバイス・ライフサイクル上のあらゆる側面にAIを組み込みました。AIを使ってユーザー・インサイトを発掘し、それを製品の設計や分析だけでなく、生産段階前におけるコードの脆弱性検査や、部品計画、品質検査、最適化を含む製造にも活用しています。レノボは将来を見越して個人向けコンピューティングの変革期をリードしています。新しい生成AIのワークロードにおけるニーズを満たすには、パソコン自体がAIパソコンへと変化する必要があります。レノボは、AIパソコンの将来はクライアント、エッジ、クラウドの各テクノロジーをハイブリッドかつ破壊的に融合したものであり、機能性、速度、創造性、没入感のあるリアルな体験を先導するものであると考えます。
運用レベルでは、レノボは会社全体にAIを搭載したスマートマニュファクチャリング、サプライチェーン、カスタマーサービスなどを使用し、生産性、予測、意思決定を促進しています。
ソリューションズ・アンド・サービシズ・グループ(SSG)は高い利益率、力強い成長
機会:
今後3年間、デジタル変革とインテリジェント変革のトレンドは、ITサービスを中心に、世界中でIT支出の大幅な増加を押し上げ続けるでしょう。同時に、スマートシティー、スマートマニュファクチャリング、スマート教育、スマートリテールなどの垂直ソリューションに対する全体的な需要は、2026年まで力強い成長が見込まれています。
23/24年度第1四半期の業績:
SSGは力強い成長と高い収益性を実現しており、売上高は前年同期比18%増の17億米ドル、営業利益率は21%超と好業績を見せました。サポートサービス事業を中核的な収益機関として堅持し、同時にマネージドサービシズとプロジェクツ・アンド・ソリューションズのサービスも大きく進展しました。これらは現在、SSG売上高の過半数(前年同期比4ポイント増)を占めています。SSGはデジタルワークプレイス・ソリューションの強力なパイプラインの構築を継続します。持続可能な成長性:
SSGは、aaS(as-a-Service)、デジタルワークプレイス、持続可能性サービス、ハイブリッドクラウドのトレンドを取り入れることで主要サービスを拡大し、このような水平的構成要素を垂直ソリューションとして具体化し、顧客の従業員体験と生産性を高めています。インフラストラクチャー・ソリューションズ・グループ(ISG)は主要分野で成長を実現
機会:
強力なAI需要に後押しされ、ICTインフラのアップグレードはさらに加速しています。さらに、サービス、エッジ、企業向けソフトウエアでも急成長が見込まれています。
23/24年度第1四半期の業績:
クラウドサービス・プロバイダー(CSP)のサーバーコンピューティング需要が落ち着き、GPUの制約によりAI需要全体が影響を受け、業界の次世代プラットフォーム移行が予想よりも遅れたことが要因で、売上高は前年同期比で減少しました(19億米ドル、前年同期比8%減)。ISGはストレージ、ソフトウエア、サービス、高性能コンピューティング(HPC)で高い成長率を達成しました。ストレージは前年同期比3桁の成長を見せ、レノボは世界4位のストレージ・プロバイダーとなりました。 ISGは引き続き、AI分野で優れた能力を発揮し、2022年後半には3桁成長を達成し、業界調査ランキングではAIハードウエアインフラで世界第3位となっています。持続可能な成長性:
レノボは引き続き、AIエッジ、AIハイブリッド・クラウド、AI中心のワークロードを支援するサーバーやストレージなど、AIに対応し、AIに最適化されたインフラ開発に投資します。ISGは今後も、顧客のデジタル変革、インテリジェント変革にとって最も信頼されるインフラ・パートナーとしてのビジョンを拡大することに注力します。インテリジェント・デバイシズ・グループ(IDG)はリーダーシップを維持
機会:
スマートデバイス市場は現在もプレッシャーにさらされていますが、スマートスペースや次世代AIデバイスの市場に新しい機会があります。
23/24年度第1四半期の業績:
売上高は厳しい市場環境により前年同期比28%減の103億米ドルとなりましたが、レノボはパソコンの世界シェア1位(23.2%)を維持しました。スマートフォン事業では第1四半期のアクティベーションが過去10年で最高となり、新しいモトローラ製razrファミリーの発売により、プレミアムおよび5G製品をさらに強化しました。スマートコラボレーションとスマートホームの分野で大きな成長の可能性を実証しました。持続可能な成長性:
次世代AIデバイスの開発など、長期的な競争力を構築するためのイノベーションに投資しました。スマートフォンの3年成長計画は、砦となる北米・中南米地域での高い成長だけでなく、アジア太平洋・EMEA地域での超成長を促進しています。引き続き、IDGのエコシステムをさらに構築するための豊富なソフトウエアやサービスなど、より多様なスマートデバイスのポートフォリオ拡充に取り組みます。[1] 非HKFRS指標は、損益、合併・買収に起因する無形資産の償却、合併・買収関連費用、および対応する法人税による影響(もしあれば)を考慮した公正価値の金融資産において、正味公正価値の変動を除外して調整したものです。
レノボについて
レノボ(HKSE:992)(ADR:LNVGY)は、620億米ドルの売上高を誇る強力な世界的テクノロジー企業です。フォーチュン・グローバル500の第217位にランクインしており、世界中に77,000人の従業員を擁し、180の市場で毎日数百万人の顧客にサービスを提供しています。レノボは「すべての人にもっとスマートなテクノロジーを」という大胆なビジョンを掲げ、世界最大のパソコン企業としての成功を基盤に、サーバー、ストレージ、モバイル、ソフトウエア、ソリューション、サービスなど、「新しいIT」技術(クライアント、エッジ、クラウド、ネットワーク、インテリジェンス)の進化を促進する成長分野へさらなる進出を図っています。レノボの世界を変えるイノベーションによるこの変革は、あらゆる場所で、すべての人にとって、より包括的で、信頼でき、よりスマートな未来を築いていきます。詳しくは、https://www.lenovo.comをご覧ください。最新情報は、当社のストーリーハブでご覧になれます。
レノボ・グループ
財務概要
2023年6月30日締四半期
(単位:百万米ドル、1株当たりデータ以外)
23/24年度第1四半期
22/23年度第1四半期
前年同期比の変動
売上高
12,900
16,956
(24
)%
売上総利益
2,252
2,869
(22
)%
売上総利益率
17.5
%
16.9
%
0.6ポイント
営業費
(1,862
)
(2,092
)
(11
)%
研究開発費
(営業費に含む)
(451
)
(511
)
(12
)%
経費対売上高比率
14.4
%
12.3
%
2.1ポイント
営業利益
390
777
(50
)%
その他の営業外利益/(費用)-純額
(162
)
(86
)
87
%
税引き前利益
228
691
(67
)%
税金
(45
)
(152
)
(70
)%
当期利益
183
539
(66
)%
非支配持分
(6
)
(23
)
(71
)%
株主に帰属する利益
177
516
(66
)%
株主に帰属する利益-非HKFRS [1]
191
556
(66
)%
EPS(米セント)
基本
1.48
4.39
(2.91
)
希薄化後
1.43
4.01
(2.58
)
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連絡先
Hong Kong – Angela Lee, angelalee@lenovo.com, +852 2516 4810
London – Charlotte West, cwest@lenovo.com, +44 7825 605720
Zeno Group - LenovoWWcorp@zenogroup.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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