[写真]マウス父親の「父性の目覚め」に関係する脳部位を明らかに―理研・黒田公美氏ら(2)

2015年10月10日 13:11

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父親マウスになる際の行動変化を示す図。交尾未経験オスマウスは、高確率で子を攻撃する。しかし、交尾・共生を経てメスマウスが出産をすると、オスマウスの攻撃行動は低下し、父性養育行動をとるようになる。(理化学研究所の発表資料より)

父親マウスになる際の行動変化を示す図。交尾未経験オスマウスは、高確率で子を攻撃する。しかし、交尾・共生を経てメスマウスが出産をすると、オスマウスの攻撃行動は低下し、父性養育行動をとるようになる。(理化学研究所の発表資料より)

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  • 今回の研究では、攻撃行動でBSTrhが、養育行動でcMPOAがそれぞれ活性化することが示された。cMPOAは攻撃行動時にもある程度活性化するが、養育行動時ほど顕著ではない。これらの結果は、子に金網をかけて、実際に攻撃行動や養育行動ができない状況にしても基本的に同様だった(図中の結果は直接呈示群のみ)。対照群は、2時間単独でいたオスマウス(単独)。(理化学研究所の発表資料より)
  • 父親マウスになる際の行動変化を示す図。交尾未経験オスマウスは、高確率で子を攻撃する。しかし、交尾・共生を経てメスマウスが出産をすると、オスマウスの攻撃行動は低下し、父性養育行動をとるようになる。(理化学研究所の発表資料より)
  • 父性養育行動に関わる神経回路の概要を示す図。BSTrhは攻撃行動を促進しcMPOAは養育行動を促進するという、互いに相反する機能を持つ。cMPOAは抑制性の投射をBSTrhにのばしBSTrhの働きを抑えている。一方BSTrhもcMPOAを阻害する機能を示すが限定的であり、間接的なメカニズムであることが考えられる。(理化学研究所の発表資料より)