20代で広がるNISA投資 若者の資産形成意識はどう変わったか

2026年6月4日 13:38

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 2024年に新NISAがスタートして以降、20代を中心とした若年層の投資への関心が高まっている。かつて投資は一部の知識や資金を持つ人が行うものというイメージがあったが、現在では少額から始められる積立投資が普及し、若者にとっても身近な存在となっている。

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 その背景には、将来への経済的不安がある。近年は物価上昇が続き、銀行預金だけでは資産価値を維持しにくい状況となっている。また、老後資金や年金制度への不安から、「若いうちから資産形成を始めたい」と考える人も増えている。こうした環境の変化が、NISAへの注目を後押ししているのである。

■若年層が持つ投資への高い利用意向

 実際に、若年層のNISA利用意向は高い。ヴァリューズが実施した調査によると、NISAの利用意向が最も高かったのは20代であった。また、「より積極的に投資をするようになる」「より長期的な視野で投資をするようになる」と回答した割合も他の年代より高く、20代が投資に前向きな姿勢を持っていることが示されている。

 若者の投資意欲を支えている要因の一つがSNSの存在である。XやYouTube、TikTokでは投資初心者向けの解説動画や運用実績の共有が日常的に行われている。

 以前は専門書や証券会社の資料を読み込まなければ得られなかった情報も、現在ではスマートフォン一つで手軽に学べるようになった。「毎月1万円から積立投資を始めた」「新NISAで全世界株式に投資している」といった体験談も多く見られ、投資を始める心理的なハードルは下がっている。

 また、20代の投資家に人気なのは、全世界株式や米国株に連動するインデックスファンドである。少額から分散投資ができるため、投資経験が少ない人でも始めやすい。特に近年は生成AIの急速な普及によって、半導体企業やテクノロジー企業への注目が高まっている。AI関連市場の成長期待から、米国株式市場への関心を持つ若者も増加している。

■投資には注意点も

 一方で、NISA人気には注意すべき点もある。SNSでは短期間で大きな利益を得た成功事例が注目されやすいが、投資には価格変動リスクが伴う。市場環境によっては損失が発生する可能性もあり、必ずしも利益が保証されるものではない。

 特に投資初心者は、一時的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期・積立・分散という基本原則を理解したうえで資産形成に取り組むことが重要である。

 新NISAの登場によって、投資は一部の富裕層だけのものではなくなりつつある。物価高や将来不安が続くなか、20代の若者にとって投資は資産形成の有力な選択肢となっている。

 今後もNISAを活用する若年層は増加し、「貯蓄から投資へ」の流れはさらに加速していく可能性が高いだろう。

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