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【どう見るこの株】NANKAIは年初来高値に肉薄、社名変更の「ご祝儀相場」に信用好需給がオン
NANKAI<9044>(東証プライム)は、前日1日に93円高の3161円と高値引けで3営業ぶりに急反発し、今年3月27日につけ年初来高値3173円に肉薄した。同社株は、この1日に社名(商号)を「南海電気鉄道」から現社名の「NANKAI」に変更しており、この「ご祝儀相場」に加え、集計作業に入った前2026年3月期業績で、期中に2回上方修正され営業利益が、中期経営計画の最終年度の2028年3月期の目標業績を3期前倒しで達成する可能性も見直され割安内需株買いが再燃した。株式需給的にも、足元の高値追いとともに信用買い残が減少し信用売り残が急増して信用倍率が大きく売り長となる好取組となっており、サポート材料視されている。
■2回上方修正された前期営業利益は中計目標業績を15億円上回る
同社の前2026年3月期業績は、昨年7月、11月と2回上方修正され売り上げ2714億円(前々期比4.7%増)、営業利益385億円(同11.0%増)、経常利益359億円(同0.8%増)、純利益226億円(同0.2%増)と見込まれている。2025年4月から10月13日までを会期に開催された大阪・関万国博覧会の効果で鉄道事業の輸送人員が好調に推移し、ホテル事業でもインバウンド需要が旺盛で稼働率が好調に推移し、前々期に子会社化したバス会社、観光会社がフル寄与したことなどが要因となった。業績上方修正とともに配当も年間50円(前々期実績40円)に増配するとともに、自己株式取得・消却の株主還元策を実施した。
一方、中期経営計画は、鉄道事業と不動産事業に加えて3本目の新事業を創出することを目指しており、鉄道事業を分社化するとともに社名を「NANKAI」に変更した。事業環境も、関西国際空港の機能拡充に続く2030年秋ごろの大阪IR(統合型リゾート)開業、2031年のなにわ筋線の開業などの追い風が吹き、業績目標として2028年3月期の営業利益を360億円以上に設定した。期中に2回上方修正された前期営業利益は、385億円とすでに最終年度の目標業績を2期前倒しで15億円上回っており、今2027年3月期業績の続伸や中期経営計画の目標業績の上ぶれ修正期待を高めている。
■PER15倍の割安修正と信用倍率0.02倍が相乗し上値チャレンジ
株価は、昨年7月の前期業績の1回目の上方修正と自己株式取得では2825円と高値反応し、同10月の2回目の業績上方修正では3000円大台に乗せ、今期第3四半期業績が高利益進捗率を示したことで3133円と上値を伸ばし5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。米国、イスラエルのイラン攻撃、イランの報復攻撃では2934.5円と調整したが75日移動平均線で下値を確認して自己株式消却などで昨年来高値3173円へ買い直され、高値もみ合いを続けてきた。PERは15.3倍と割安で信用倍率が0.02倍と売り長で逆日歩がつく信用好需給もオンしてリバウンドし、年初来高値抜けから次の上値フシとして2024年3月高値3234円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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