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6月にHD化、前澤化成工業は着実な歩み PBR1倍割れは株価材料視
前澤化成工業(7925、東証プライム)。「継手など塩ビ製の上下水道関連製品が柱。戸建中心。水処理システムも。6月に株式移転、前澤HDへ」と、会社四季報特色欄は記している。アナリストは「水のマエザワ」と括る。
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2021年3月期を「コロナ禍で新設住宅の着工件数、約10%減」で「5.9%減収、0.0%営業増益、35円配」で潜り抜けた後の収益動向は、こんな具合。
23年3月期「7.4%増収、45.0%増益、50円配」。24年3月期、連結決算開始「218億7900万円、13億4200万円、50円配」-「1.8%増収、8.9%減益(政府による住宅取得支援策や低金利で需要の一定程度の下支えも円安進行で建築資材・人件費急増・住宅価格高騰で粗利益率低下)、50円配」-前3月期「1.0%増収、22.1%増益、69円配」。そして今3月期は「3.5%増収(250億円)、1.6%増益(22億円)、70円配」計画。
前澤化成工業は1954年に故前沢慶治氏により設立された。その存在が認識されたのは「水道用硬質塩化ビニル継手」。家庭の蛇口まで水を運ぶためのパイプ同士を連結するパーツ。
1954年7月15日付けの日刊工業新聞は、『塩ビ・ストレートの継手 わが国で初の完成 前澤バルブ工業 月約5トンを生産』と題する記事を配信している。前澤化成工業はホームページで、「当時の水道管路の主流は金属製。腐食に弱く重量もあり接合が困難という問題があった。各社は樹脂製パイプが発売された。が継手は技術的なハードルが高く見送りとなっていた。当社は試行錯誤を経て日本で初めての無可塑剤継手の成形に成功した」としている。
無可塑剤継手アナリストは、こう噛み砕く。
「可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり、加工しやすくするために添加する物質。それを使用せずに整形するのが、無可塑剤成形。形が単純で直線的なパイプの無可塑剤成形が比較的容易だったが、複雑な形状での継手成形には技術的困難があった。それをカバーするものとして開発された」。
大向こうを唸らせるような、派手さはない。着実。至2027年3月期の中計にも顕著。24年3月期比「8.8%増収、41.2%増益、ROE1.5P上昇」。PBR上昇を謳っている。
本稿作成中の株価は2100円台入り口。予想税引き後配当利回り2.6%強。1月16日に昨年来高値2547円をつけた後の押し目場面。9年強の修正済み株価パフォーマンスは90%強。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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