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子会社の粉飾決算に揺れるKDDI 業績への影響と連続増配の行方は?
■KDDIの子会社2社で巨額架空取引が発覚
通信大手KDDI(9433 東証プライム)の子会社であるビッグローブと、同社の子会社であるジー・プランが巨額の架空取引による売上高を計上し、決算を粉飾していた事実が明らかになった。
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KDDIは第3四半期決算短信の発表を延期して実態調査を進め、3月末に調査報告書を提出する予定だという。連結子会社の粉飾決算が業績へ及ぼす影響と、連続増配の行方について考察する。
■子会社の不祥事が業績にどの程度影響を与えるのか
KDDIは、本件について特別調査委員会を設置して事実の解明を進めている。同社は2月6日に、それまでに社内で確認できた事実を中間取りまとめのような形で公表しているため、その数値を見てみよう。
2月6日に発表した適時開示情報によると、売上高への影響としては、架空取引による売上計上取消分が、総額約2,460億円となっている。
また営業利益への影響は総額約833億円になる見込みだ。そのうち約330億円は外部流出分となっている。この数値は今後の調査結果によっては修正される可能性もある。
■連続増配の行方は?
KDDIは花王と並ぶ代表的な連続増配実施企業である。今回の不祥事によって連続増配がどうなるのか気になる向きもあるだろう。
2月6日時点で公表された架空取引に関する数値修正後の第3四半期の連結業績見通しでは、売上高4兆4,718億円(前年同期比3.8%増)、営業利益8,713億円(同2.0%増)、当期利益5,259億円(同5.3%増)と増収増益の見通しである。
2月6日に行われた「第3四半期業績説明会」では、配当予想の修正はないとしており、増配が実施されれば24期連続増配となる。
花王がそうであるように、KDDIもここまで連続増配を続けてくると、やたらと途絶えさせることもできないため、今後も安定して配当を増やしていく可能性が高いと考えてよいだろう。
■KDDIの株価の現状と今後の見通し
最後にKDDIの株価の現状と、今後の見通しについて確認しておこう。
KDDI株は子会社の粉飾決算による損失発生が新聞報道された翌営業日(2026年2月9日)こそ258円安の2,541円と急落したが、その後は出直り歩調となっている。市場も業績への影響は軽微と判断したようだ。
現状の株価は2,671円(2月27日終値)で、配当利回り2.99%、PER13.93倍(いずれも会社予想)と指標的にも割高感はない。
携帯電話事業で安定した収益が見込めるうえ、クレジットカードやauPayなどの金融事業も好調なことから、今後も高市トレードによる相場に連動して上昇することが期待される。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る)
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