高く生まれたココリブヴは、初めての壁を乗り切れるのか

2026年1月31日 18:11

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 Cocolive(137A、東証グロース、ココリヴ)。不動産向け営業支援クラウドサービス「KASIKA」を開発、マーケティング情報サービスを展開している。導入先は1000社超。

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 例えば不動産関連企業の営業担当者が保有する顧客情報を一元管理:可視化する。顧客アプローチの抜け・漏れをデータ管理する。結果「顧客の(潜在的)ニーズ」を把握し、「発注予測/商談対策」を分析・検討することを可能にする。他の「KASIKA」が可能にする機能は、ホームページに詳細に記されているのでご覧を。

 今回ココリヴを覗いて見ようと思ったのは、2年近く前の株式公開(一昨年2月28日)で「高く」生まれていたからである。公開公募価格1780円に対し、初値は倍以上の3990円。大きく生まれたのは「期待度」の高さを示す。果たしてどんな具合か・・・

 上場直後:2024年5月期の決算は「28.9%増収、53.3%営業増益」。翌期は「26.7%増収、30.0%増益」。そして今期は「16.6%増収(15億1800万円)、12.4%増益(3億1400万円)」計画で立ち上がったが、計画を下方修正。株価は嫌気した展開になっている。

 ココリヴの本稿作成中の株価は780円台水準。初値の後4080円まで買われたが、全体相場の下落で昨年4月7日に855円まで下落。7月11日に1585円まで買い直された後、8月5日に882円の二番底を打ち(?)戻り過程に入るが今年1月21日に時価まで急落。

 創業者社長:山本孝伸氏は楽天常務(楽天トラベル社長)を経て、2017年1月に同社を設立。創業・設立の経緯を、こう振り返っている。

 「(楽天)トラベルの時代、提供する頁を見ている人なら画面にこういう旅館やホテルが出てくればかなりの確率で成約するのではないかと予約サイトの開発を手掛けていた。データを使い“出会いを生む”サイトを作らなければ、と常に思い続けていた。

 そうした思いの背景には、Airbnbの上陸があった。そのコンセプトは“暮らすように旅をする”。ハッと思った。“旅するように暮らしたい”を叶えるサービスがあってもいいのではないか・・・と。

 旅行業界から不動産業界に舵を切る入り口だった。

 独立に際して楽天の創業者CEO:三木谷浩史からこんな言葉も頂戴した。『これから成功するサイトは、便利に使えるサイトではなく新しい発見が見つかるサイトだ』。目指そうと思っている方向は間違っていない、と確信できた」。

 創業に至った背景・契機は説得力を感じる。今期計画の修正は、迎えた初めての壁。むしろ、どう乗り切るかに興味を覚える・・・。乗り切り/初配当を確認したいと考えるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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