ホットリンク、6億円規模でDeFi運用開始、ステーブルコイン「USDe」で安定利回り狙う

2025年10月9日 08:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■Ethena.fiに初回投資、年率5〜10%の利回りを想定

 ホットリンク<3680>(東証グロース)は10月8日、グループ会社を通じてステーブルコイン「USDe」を活用した分散型金融(DeFi)運用を開始したと発表した。初回はDeFiプロジェクト「Ethena.fi」を活用し、6億円(400万米ドル)相当を投資。中核子会社であるNonagon Capitalを通じた運用で、価格変動の大きい暗号資産と異なり、安定性と利回りを両立できる新たな資金戦略として位置付ける。年間5〜10%の利回りが見込まれ、得られた知見は新規事業やコンサルティングにも活用される見通しである。

 同施策は単なる資産運用にとどまらず、ステーブルコインを活用した財務戦略の中核とされている。安定的かつグローバルな資金移動・利回り獲得手段として、銀行預金や国債に代わる新たな運用モデルを目指す。また、グループ内での明確な役割分担により、ホットリンク本体は直接暗号資産を保有せず、運用リスクを子会社が担う構造を採る。NS社には約6000万円を資本金として追加出資しており、過去には開示されていなかった特定子会社への異動事実も今回の発表で遡及的に説明された。

 ホットリンクは今後、DeFi運用の対象を複数のプロジェクトや通貨に分散し、収益と安定性の両立を図る方針。知見を活かし、Web3領域での新サービス企画や投資判断の高度化を進めるほか、自社ファンド設立や外部LPの募集も視野に入れる。リスク対策としては、スマートコントラクトの脆弱性や流動性不足に備えた管理体制を整備しており、マルチシグウォレットと内部統制を通じて運用の安全性を確保する。国内外でステーブルコイン市場の制度整備が進む中、同社はDeFi運用をWeb3事業の成長エンジンとして本格展開していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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