赤坂7丁目で46階建てタワーマンション、日鉄興和不動産などが着工

2025年6月10日 09:34

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複合施設の完成イメージ(日鉄興和不動産発表資料より)

複合施設の完成イメージ(日鉄興和不動産発表資料より)[写真拡大]

 東京都港区で計画されていた赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業(港区赤坂)が、着工された。赤坂七丁目2番地区市街地再開発組合に参加する日鉄興和不動産が明らかにしたもので、2028年度の完成を目指し、タワーマンションと店舗、オフィス、専修学校の複合施設を整備する。

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 建設場所は華道草月流の総本部でイベントスペースの草月会館や、高橋是清翁記念公園に隣接した薬研坂通り沿いの約1.2ヘクタール。老朽化した旧耐震基準のマンション3棟などがあった場所で、高さ157メートル、地下1階、地上46階建て延べ約8万8,000平方メートルの複合施設を建てる。

 東側に店舗、オフィス、専修学校が入る6階建てビル、西側にタワーマンションとなる46階建て施設が建ち、通路で接続する。タワーマンションは地権者用住宅を含めて全643戸となる見通し。

 地域の防災機能強化に向け、道路の拡幅整備や電線地中化を進めるほか、非常用発電機と防災備蓄倉庫を備えて大災害時の帰宅困難者が一時滞在できる場所にする。高低差がある地形だけに、地形に配慮しながらバリアフリーの動線を整備して安全で快適な歩行者空間を整備する。

 隣接する高橋是清翁記念公園や青山通りを挟んで北側の赤坂御用地は豊かな緑がある。緑のネットワークをさらに広げるため、高橋是清翁記念公園と一体となる緑道、広場を新たに建設する。

 周辺地域は居住人口が多いものの、日用品や生活必需品を購入できるスーパーなどが少ない。このため、日鉄興和不動産は複合施設内の店舗部分に地域で不足している生活利便施設を導入し、タワーマンションの住民だけでなく、地域住民が親しみを感じられる拠点としたい意向。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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