冨士ダイス、26年3月期は需要回復で増収、大幅営業・増益予想で収益回復基調へ

2025年5月16日 07:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は5月15日に25年3月期連結業績を発表した。売上高は横ばいだが、各利益は減益だった。前期好調だった海外向け溝付きロールが顧客における在庫調整の影響で大幅に減少したほか、原材料価格高騰やIT・人材投資なども影響した。26年3月期は需要が回復に向かい増収、大幅営業・増益予想としている。収益回復基調だろう。株価は地合い悪化の影響で急落する場面があったが、その後は反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRなども評価して出直りを期待したい。

■25年3月期減益、26年3月期大幅営業・経常増益予想で収益回復基調

 25年3月期連結業績は売上高が前期比0.5%減の165億95百万円、営業利益が39.7%減の4億88百万円、経常利益が31.6%減の6億03百万円、親会社株主帰属当期純利益が39.9%減の4億26百万円だった。配当は前期比8円増配の40円(期末一括)とした。前期の32円には記念配当10円が含まれているため普通配当ベースでは18円増配の形となる。配当性向は186.7%となる。

 売上高は横ばいだが、各利益は減益だった。前期好調だった海外向け溝付きロールが顧客における在庫調整の影響で大幅に減少したほか、原材料価格高騰やIT・人材投資なども影響した。

 製品別売上高は超硬製工具類が12.6%減の41億83百万円、超硬製金型類が8.9%増の42億68百万円、その他超硬製品が6.3%増の42億57百万円、超硬以外の製品が2.0%減の38億86百万円だった。

 超硬製工具類は、前期好調だった海外向け溝付きロールが顧客における在庫調整の影響で大幅に減少した。超硬製金型類は、製缶金型や車載用電池向け金型が好調だった。その他超硬製品は、半導体製造装置向けが堅調だったほか、超硬素材の販売が好調だった。超硬以外の製品は、一部の鋼製自動車部品用工具・金型が堅調だったが、混練工具の販売が低調だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が39億90百万円で営業利益が48百万円、第2四半期は売上高が42億87百万円で営業利益が2億43百万円、第3四半期は売上高が40億52百万円で営業利益が56百万円、第4四半期は売上高が42億66百万円で営業利益が1億41百万円だった。

 26年3月期連結業績予想は売上高が前期比6.5%増の176億70百万円、営業利益が22.9%増の6億円、経常利益が16.1%増の7億円、親会社株主帰属当期純利益が8.0%増の4億60百万円としている。配当予想は前期と同額の40円(期末一括)としている。予想配当性向は173.0%となる。

 26年3月期は需要が回復に向かい増収、大幅営業・増益予想としている。収益回復基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化の影響で急落する場面があったが、その後は反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRなども評価して出直りを期待したい。5月15日の終値は697円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS23円12銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約5.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1042円93銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約139億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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