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NYの視点:米9月NY連銀製造業が1年ぶり最高、ISM製造業回復期待
*07:44JST NYの視点:米9月NY連銀製造業が1年ぶり最高、ISM製造業回復期待
米9月NY連銀製造業景気指数は11.5と、予想外に昨年11月来のプラスに改善した。22年4月来で最高となった。重要項目の新規受注が9.4とプラスに改善し、昨年4月来の高水準となったことが全体指数を押し上げ。
雇用は引き続き弱く、設備投資も減少したが、活動は広範に強かった。出荷は17.9と昨年6月来の高水準。雇用は11カ月連続の活動縮小域を維持したが、週平均就業時間はプラスに改善。設備投資は-2.1と、パンデミックで経済が封鎖した2020年以降で初めて、マイナスに落ち込んだ。
結果を受けて、10月1日に発表の9月ISM製造業指数やPMIの改善期待が強まった。
8月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、慎重なプロセスを好む連邦準備制度理事会(FRB)は25ベーシスポイント(BP)の利下げを数回続けると見られていたがここにきて、NY連銀のダドリー前総裁など、数人のFRBの前高官が保険となる50ベーシスポイントの論拠が強まっていると言及したこと、ウォ―ルストリートの報道をきっかけに、大幅利下げ観測が強まりつつあり、現在50BPの利下げ確率は60%まで上昇。ウォ―レン氏をはじめ3人の米民主党上院議員が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長宛て書簡で、「75BPの利下げ要求」したと報じられた。
ただ、市場が大幅な利下げを織り込み過ぎの可能性もある。
■米9月NY連銀製造業景気指数:11.5(8月:-4.7、-6.0)
仕入れ価格:23.2(23.4、26.6)
販売価格:7.4(8.5、10.0)
新規受注:9.4(-7.9、-5.5)
出荷:17.9(0.3、1.6)
入荷遅滞:-1.1(-3.2、-5.8)
在庫水準:0(-10.6、-1.7)
受注残:2.1(-7.4、-5.6)
雇用者数:-5.7(-6.7、-6.8)
週平均就業時間:2.9(-17.8、-6.9)
6か月先見通し
景況指数:30.6(22.9、23.4)
仕入れ価格:44.2(37.2、40.1)
販売価格:30.5(30.9、27.5)
新規受注:9.4(-7.9、-5.5)
出荷:36.4(22.1、24.5)
入荷遅滞:-3.2(-3.2、-3.5)
在庫水準:3.2(2.1、-5.2)
受注残:3.2(-1.1、-1.4)
雇用者数:17.3(17.6、10.2)
週平均就業時間:-2.1(-3.2、-4.7)
設備投資:-2.1(8.5、3.4)《CS》
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