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NYの視点:【今週の注目イベント】米CPI・PPI、ECB理事会、中国貿易収支
*07:40JST NYの視点:【今週の注目イベント】米CPI・PPI、ECB理事会、中国貿易収支
今週は米国の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)といった重要インフレ指標に注目が集まる。CPIやPPIではインフレ鈍化基調が証明される見通し。また、米国経済の7割を消費が占めるためミシガン大消費者信頼感指数に注目。消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレはさらに低下が予想されている。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、9月の利下げ開始の必要性や前倒しの利下げを支持する姿勢を示したが、インフレや消費信頼感指数の結果次第では、大幅利下げ観測が強まりさらなるドル売りに拍車がかかる可能性もある。
8月総合CPIは前月比+0.2%と、7月と同様の伸びが予想されている。コアCPIも前月比+0.2%と、前月並み。7月に上昇した住居費は緩やかな下降トレンドに回帰したとみられている。前年比では総合が+2.6%と、前月+2.9%から鈍化。コアは、前月と同様、+3.2%が予想されている。
ただ、他国の利下げ観測も強まりつつあるため、ドルの下値も限定的か。欧州中央銀行(ECB)は今週の理事会で追加利下げがほぼほぼ確実視されている。ラガルド総裁の会見での発言で、年内の利下げペースを判断する。ドイツの成長が予想を下回るなど、利下げ基調継続が予想されユーロの売り圧力と見る。英国の賃金は伸びが鈍化する見通しで、利下げを正当化するため、ポンドの上値も限定的か。
中国経済の鈍化が懸念される中、PPI、CPI、貿易収支に注目が集まる。米国では民主党のハリス候補と、共和党トランプ候補の大統領候補の討論会が実施される。
■今週の主な注目イベント
●米国
9日:卸売り売上・在庫
10日:大統領候補討論会
11日:CPI
12日:失業保険申請件数、PPI
13日:ミシガン大消費者信頼感指数
●欧州
9日:独CPI
12日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会
13日:ユーロ圏鉱工業生産、仏CPI、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、理事のレーン氏が講演
●日本
9日:GDP
12日:PPI
13日:鉱工業生産
●英国
9日:失業保険申請件数、失業率
11日:鉱工業生産
●中国
9日:PPI、CPI
10日:貿易収支《CS》
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