1日の米国市場ダイジェスト:NYダウは494ドル安、急速な景気悪化を警戒

2024年8月2日 08:34

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記事提供元:フィスコ

*08:34JST 1日の米国市場ダイジェスト:NYダウは494ドル安、急速な景気悪化を警戒


■NY株式:NYダウは494ドル安、急速な景気悪化を警戒

米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は494.82ドル安の40,347.97ドル、ナスダックは405.26ポイント安の17,194.14で取引を終了した。

利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、急速な景気悪化を警戒した売りが加速し、相場は下落に転じた。主要ハイテク企業決算を控えた警戒感も重しとなり相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、家庭・パーソナル用品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は同社の肥満治療薬「ゼップバウンド」が肥満に関連した心不全のリスクを軽減することが明らかになり、上昇。オンライン中古車販売プラットフォームを運営するカーバナ(CVNA)は中古車の売り上げ増で予想外の黒字計上が好感され、上昇。ハンバーガーショップ・チェーンのシェイクシャック(SHAK)は第2四半期決算で、売り上げや見通しが予想を上回り、上昇した。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)も昨日引け後に発表した好決算を受けた買いが継続。一方、バイオのモデルナ(MRNA)は欧州でのワクチンの売り上げ低迷で、業績見通を下方修正したことが嫌気され、下落。

半導体のインテル(INTC)は取引終了後に四半期決算を発表、売り上げ見通しが予想を下回ったほか、配当を一時停止すると発表し、時間外取引で売られている。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は見通しが予想を下回り、やはり売られている。携帯端末のアップル(AAPL)は1株利益が予想を上回り、買われた。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米国経済の減速を懸念、リスクオフ

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円89銭まで上昇後、149円29銭まで反落し、149円33銭で引けた。欧州通貨安に連れドル買いが強まったのち、米週次失業保険申請件数が予想以上に増加し1年ぶりの高水準となったこと、ISM製造業景況指数も予想を下回り4カ月連続の活動縮小、6月建設支出も予想外の減少となるなど、景気の大幅減速を示すデータを受けて米長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。リスク回避の円買いも強まった。

ユーロ・ドルは1.0818ドルまで上昇後、1.0778ドルまで下落し、1.0791ドルで引けた。ユーロ・円は、162円89銭まで上昇後、161円13銭まで下落。ポンド・ドルは1.2840ドルへ上昇後、1.2727ドルまで下落した。英中銀は金融政策決定会合で利下げを決定し、長期金利低下に伴いポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.8775フランから0.8726フランまで下落した。


■NY原油: NY原油先物は反落、中東情勢の悪化を警戒した売りは縮小

NYMEX原油9月限終値:76.31 ↓1.60

1日のNY原油先物9月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.60ドルの76.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.24ドル-78.88ドル。中東情勢の悪化を警戒してアジア市場で78.88ドルまで買われたが、米国市場では世界経済の成長鈍化を意識した売りも観測されており、反落。通常取引終了後の時間外取引では主に77ドルを挟んだ水準で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 39.50ドル -0.81ドル(-2.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 101.76ドル -1.45ドル(-1.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)500.12ドル -8.91ドル(-1.75%)
インテル(INTC) 29.05ドル -1.69ドル(-5.49%)
アップル(AAPL) 218.36ドル -3.72ドル(-1.67%)
アルファベット(GOOG) 172.45ドル -0.70ドル(-0.40%)
メタ(META) 497.74ドル +22.91ドル(+4.82%)
キャタピラー(CAT) 331.52ドル -14.68ドル(-4.24%)
アルコア(AA) 31.47ドル -1.57ドル(-4.75%)
ウォルマート(WMT) 69.79ドル +1.15ドル(+1.67%)《ST》

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