日経平均は385円安でスタート、OLCやソフトバンクGなどが下落

2024年7月31日 10:01

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38140.77;-385.18TOPIX;2733.28;-21.17


[寄り付き概況]

 31日の日経平均は385.18円安の38140.77円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日30日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は203.40ドル高の40743.33ドル、ナスダックは222.78ポイント安の17147.42で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた調整が続き、寄り付き後、まちまち。ダウは金融セクターが支援し、終日底堅く推移し終盤にかけ上げ幅を拡大した。一方、ナスダックはローテ―ションに加え、FOMCや主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感にハイテクの手仕舞い売りが加速し、下落した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場で輸出株や半導体関連株の重しとなった。また、今日は日銀金融政策決定会合、日本時間明日未明にはFOMCの結果が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が反発したことが東京市場の株価の支えとなった。また、発表が佳境となっている国内企業の24年4-6月期決算への期待感が引き続き東京市場の株価を支える要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された6月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比3.6%低下だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同5.0%低下だった。今日は、Faber Company<220A>が東証スタンダードに上場した。日本時間10時30分に、7月の中国製造業と非製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。

 セクター別では、精密機器、不動産業、石油石炭製品、輸送用機器、その他製品などが値下がり率上位、銀行業、パルプ・紙、陸運業、電気・ガス業、水産・農林業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、OLC<4661>、レーザーテック<6920>、村田製<6981>、ソフトバンクG<9984>、ネクソン<3659>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>、三菱重<7011>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、トヨタ<7203>、日立<6501>などが下落。他方、三住トラスト<8309>、ゆうちょ銀行<7182>、みずほ<8411>、JR東海<9022>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、TDK<6762>、富士通<6702>、ファナック<6954>、アステラス薬<4503>などが上昇している。《CS》

関連記事