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NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC議事録、英・日本CPI、パウエルFRB議長
*07:43JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC議事録、英・日本CPI、パウエルFRB議長
今週は連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)(4月30日‐5月1日開催分)議事要旨を公表するほか、英国、日本が消費者物価指数(CPI)を発表する予定で、今後の金融政策の行方を見極めるうえで重要となる。日銀が17日に国債購入額を変更しなかったため緩和的政策維持との見方に円が軟調に推移。CPIも伸びが停滞する見通しで、円の軟調推移が継続する可能性がある。
英国の4月CPIは物価上昇率が中銀の目標値に向かっていることを示す新たな証拠となる見通し。早期利下げ観測につながるとポンド売り圧力となる。ただ、予想以上に強い結果となると、6月以降の利下げ開始の思惑を強めポンドの買戻しが強まる。一部では英中銀が利下げ開始を8月まで待つとの観測も浮上しており、4月CPIの結果が鍵を握る。
欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は6月利下げは適切だが、その後については慎重なアプローチをとるべきと、6月以降の各会合での連続利下げに注意を促した。
FOMC議事要旨では経済やインフレの見通しに注目される。この会合では、第1四半期のインフレを巡り改善がほとんどなく2%目標達成を一段と確信するにはより時間がかかるとの見通しが示された。パウエル議長は、年内のいつか利下げするとの予想を示さなかった。ただ、インフレは年内に鈍化するとの見通しは維持。利上げの可能性は少ないとした。NY連銀のウィリアムズ総裁も期近に一段の確信を得らることは不可能で当面高金利を維持する必要があるとの見解を示した。米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や米クリーブランド連銀のメスター総裁、ボウマンFRB理事は、インフレ動向次第で追加引き締めも除外しておらず当面ドル売りが限定的となる可能性がある。
FRBはパウエル議長がコロナ感染で在宅勤務し、予定されていたジョージタウン大法科学院卒業式のスピーチも録画動画となると発表された。
■今週の主な注目イベント
●米国
20日:ボスティック米アトランタ連銀総裁が挨拶、バーFRB副議長、ボスティック米アトランタ連銀総裁がイベント参加
21日:バーキン米リッチモンド連銀総裁が挨拶、ウォラーFRB理事が講演、ボスティック米アトランタ連銀総裁がコリンズFRB理事、メスター米クリーブランド連銀総裁との討論会で司会
22日:4月中古住宅販売件数、FOMC議事録
23日:4月シカゴ連銀全米活動指数、新規失業保険申請件数、5月製造業・サービス業PMI、4月新築住宅販売件数、5月カンザスシティ連銀製造業活動、ボスティック米アトランタ連銀総裁がスタンフォード大MBAのイベント
24日:4月耐久財受注、5月ミシガン大消費者物価指数確定値
●欧州
23日:ユーロ圏グローバルサービスPMI、製造業PMI、消費者信頼感
●英国
20日:英中銀、ブロードベント副総裁が金融政策に関し講演
21日:CPI、英中銀、ベイリー総裁が講義
23日:PMI
●日本
20-23日:サウジアラビアのサルマン王子が訪日、エネルギー、ゲーミングセクターに関し協議
22日:コア機械受注、貿易
●中国
20日:融資プライムレート
●カナダ
21日:CPI
24日:小売売上《CS》
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