プラチナは2年連続で供給不足だが上値は限定的か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2024年1月26日 17:15

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記事提供元:フィスコ

*17:15JST プラチナは2年連続で供給不足だが上値は限定的か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NYプラチナについてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『プラチナは2年連続で供給不足だが上値は限定的か』と述べています。

続いて、『ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、2023年のプラチナの需給は過去最大の33トンの供給不足になると予想された』と伝え、『また、WPICは2024年の需給も11トンの供給不足になるとの見通しを示した。自動車向けの需要拡大に、南アフリカなど主産地の供給が追いつかないという。不足幅は昨年の33トンに比べ縮小する見込みだが、2年連続の供給不足になる見通し』と解説しています

また、『UBSはプラチナが2024年に30万オンス(およそ9.4トン)の供給不足となると予想している。自動車エンジンの排ガス触媒に使用されるパラジウムの代替としての白金の需要が高まっていることが背景』と伝えています。

さらに、『ノリリスクニッケル(ロシアの非鉄金属生産企業)は、2024年のプラチナは昨年とほぼ変わらない9.3トンの供給不⾜になると予想した』と伝えています。

次に、『昨年6月以降のNY白金(4月限)の動きを見ると、およそ850~1050ドルのレンジに収まっている。同期間のOSEプラチナに関しては、およそ4100~4500円のレンジで推移している。プラチナは各社が一様に供給不足を予想しているものの上値は限定的だった』と言及しています。

陳さんは、『これは米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ見通しに不透明感が強まり、利下げ見通しも後ずれしたことが要因だろう。プラチナ相場は供給不足で下値はサポートされようが、上昇を強めるのは、FRBによる利下げ見通しが明確になってからだろう。当分は、現行のレンジから大きく離れることはなさそうだ』と考察しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の1月24日付「プラチナは2年連続で供給不足だが上値は限定的か」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《CS》

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