欧米の注目経済指標:12月米雇用統計で失業率は上昇の可能性

2023年12月23日 14:29

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記事提供元:フィスコ

*14:29JST 欧米の注目経済指標:12月米雇用統計で失業率は上昇の可能性
 

12月25日-1月5日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

■1月3日(水)日本時間4日午前0時発表予定
○(米)12月ISM製造業景況指数-予想は47.4
参考となる11月実績は46.7と13カ月連続で節目の50を下回った。財への需要減退で企業は設備投資計画の見直しを進めていることが要因。12月については若干の改善が期待できるものの、節目の50を大幅に下回る見込み。

■1月5日(金)午後7時発表予定
○(欧)12月ユーロ圏消費者物価コア指数-予想は前年比+3.4%
参考となる11月実績は全体、コア指数の上昇率は鈍化。サービス部門の伸び率が鈍化しており、12月もこの状況は変わらない見込み。ベース効果による前年比伸び率の押し下げ寄与は失われつつあるが、12月のインフレ率は11月実績を若干下回る可能性がある。

■1月5日(金)午後10時30分発表予定
○(米)12月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+15.8万人、失業率は3.8%
参考となる11月実績では非農業部門雇用者数は市場予想を上回り、失業率は予想に反して低下した。12月についてはサービス、政府部門の雇用者数が11月実績を下回る可能性があるため、非農業部門雇用者数も11月実績を下回る可能性が高いとみられる。失業率は若干の上昇が予想される。

■1月5日(金)日本時間6日午前0時発表予定
○(米)12月ISM非製造業景況指数-予想は52.6
参考となる11月実績は52.7で10月から上昇。総合指数は回復したものの、新規受注指数が横ばいにとどまり、価格指数は低下した。12月については新規受注の改善は期待できないこと、価格指数は伸び悩む可能性があることから、全体的には11月実績を下回る見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・12月26日(火):(日)11月失業率
・12月28日(木):(日)11月鉱工業生産
・1月2日(火):(中)12月財新製造業PMI
・1月4日(木):(中)12月財新サービス業PMI、(独)12月消費者物価指数、(米)12月ADP雇用統計
・1月5日(金):(加)12月失業率《FA》

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