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7日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で反落、エネルギー関連に売り
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で反落、エネルギー関連に売り
7日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比117.37ポイント(0.71%)安の16345.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.12ポイント(0.85%)安の5615.80ポイントとそろって反落した。売買代金は890億3700万香港ドルに縮小している(6日は988億6390万香港ドル)。
中国経済の先行き不安が重しとなる流れ。格付会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、中国の信用格付け見通し引き下げに続き、石油関連など中国主要企業18社や銀行8行の格付け見通しも「安定的(ステーブル)」から「弱含み(ネガティブ)」に引き下げた。あわせて、香港とマカオの信用格付け見通しも引き下げている。そのほか、地方政府傘下の投資会社(地方融資平台、LGFV)26社を格下げ方向で見直すと発表した。一方、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計は強弱感の分かれる内容。人民元建て輸出はプラス成長を回復したものの、輸入は伸びが大幅に鈍化した。市場の一部からは、内需の弱さが指摘されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.6%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.2%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.7%安と下げが目立った。
セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が安い。中国海洋石油(883/HK)が2.7%、中国石油天然気(857/HK)が2.2%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.5%、中国中煤能源(1898/HK)が1.3%ずつ下落した。
港湾・海運セクターも売られる。中遠海運港口(1199/HK)が4.6%安、招商局港口HD(144/HK)が2.6%安、天津港発展HD(3382/HK)が2.2%安、海豊国際HD(1308/HK)が2.7%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.1%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.0%安で引けた。
非鉄やセメントなど素材セクターもさえない。中国宏橋集団(1378/HK)が2.9%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%安、中国アルミ(2600/HK)が1.9%安、中国建材(3323/HK)が4.0%安、華潤水泥HD(1313/HK)が2.9%安で取引を終えた。
一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の2966.21ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。エネルギー株、運輸株、医薬株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株の一角は高い。金融株、公益株、メディア・娯楽株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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