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20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、医薬株に買い
*17:25JST 20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、医薬株に買い
週明け20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比13.95ポイント(0.46%)高の3068.32ポイントと続伸した。
人民元高の進行が好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は20日、人民元レートの対米ドル基準値を再び大幅な元高方向に設定した。上海外国為替市場では人民元(対米ドル)高が進み、約3カ月ぶりの元高水準で推移している。中国経済対策の期待感も根強い。専門家や関係者の話として、預金準備率の年内引き下げや、不動産支援に向け大規模な低金利資金の投入などが実施される見通しと伝わっている。一方、人民銀は朝方、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表。事前予想通り、1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)に据え置いた。相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の上げが目立つ。津薬達仁堂集団(600329/SH)がストップ(10.0%)高、河南太龍薬業(600222/SH)が5.2%高、健民薬業集団(600976/SH)が3.6%高、北京同仁堂(600085/SH)が3.5%高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.8%高で引けた。
空運株もしっかり。春秋航空(601021/SH)が2.4%、中国南方航空(600029/SH)が2.0%、中国東方航空(600115/SH)が1.9%、中国国際航空(601111/SH)が1.5%ずつ上昇した。インフラ関連株、消費関連株、エネルギー株、素材株、銀行株、不動産株なども買われている。
半面、証券株はさえない。方正証券(601901/SH)が2.9%、中国国際金融(601995/SH)が2.7%、国聯証券(601456/SH)が2.2%、中国銀河証券(601881/SH)が2.0%ずつ下落した。ほか、半導体株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.82ポイント(0.35%)高の232.97ポイント、深センB株指数が1.22ポイント(0.11%)高の1080.86ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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