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13日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で反発、ハイテク株に買い
*16:58JST 13日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で反発、ハイテク株に買い
週明け13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比7.56ポイント(0.25%)高の3046.53ポイントと反発した。
米中対立の緊張緩和期待が相場を支える流れ。米サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、中国の習近平・国家主席とバイデン米大統領は15日に会談すると伝わっている。そうした中、外電は12日、中国が米ボーイングの小型旅客機「737MAX」の購入再開を検討しているもよう――などと報じた。米中首脳会談に合わせた動きとみられている。政策期待も強まる状況。中国人民銀行(中央銀行)は今週、大規模な貸出期限の到来に備え、資金供給量を大幅に拡大すると予想されている。ほか、預金準備率の引き下げ観測も流れた。当局は資金流動性を高めるとの見方だ。ただ、上値は限定的。景気後退懸念が根強い中、指数は安く推移する場面もみられた。足元で公表された経済指標が総じて弱い内容となったほか、ネット小売の伸び悩みも明らかになっている。市場調査会社の最新データによれば、オンライン通販セールイベント「シングルデー(独身の日、双11)」の総取引額(GMV)は前年同期比2.1%増(10月31日午後8時〜11月11日午後11時59分までの累計)にとどまり、増加率は前年の13.7%から大幅に鈍化した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が7.1%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.5%高、スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が4.3%高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が2.5%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.6%高で引けた。
エネルギー関連株もしっかり。広匯能源(600256/SH)が2.5%、中海油能源発展(600968/SH)が1.7%、中国石油化工(600028/SH)が1.5%、中国石油集団工程 (600339/SH)が1.2%ずつ上昇した。通信関連株、メディア・娯楽株、公益株、素材株、軍事関連株、海運株なども買われている。
半面、医薬株はさえない。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.3%安、人福医薬集団(600079/SH)と薬明康徳(603259/SH)がそろって1.9%安、北京同仁堂(600085/SH)が1.2%安で取引を終えた。消費関連株、銀行・証券株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.06ポイント(0.47%)高の228.15ポイント、深センB株指数が0.62ポイント(0.06%)安の1067.37ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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