10日の中国本土市場概況:上海総合0.47%安で反落、米株安を嫌気

2023年11月10日 17:32

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記事提供元:フィスコ

*17:32JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.47%安で反落、米株安を嫌気
10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.31ポイント(0.47%)安の3038.97ポイントと反落した。


前日の米株安が嫌気される流れ。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げに言及しことで、米金融引き締めの長期化懸念が再燃した。この日の香港を含むアジア市場の株安も重し。また重要経済指標の発表を来週に控え(15日に10月の小売売上高、鉱工業生産など)、様子見ムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、印刷・包装、メディア・娯楽の下げが目立つ。広告サービスの龍韻(603729/SH)が9.9%安、メディア事業の成都博瑞伝播(600880/SH)が2.4%安、出版事業の江蘇鳳凰出版伝媒(601928/SH)が8.0%安、印刷会社の上海易連実業集団(600836/SH)が1.2%安で引けた。造酒株もさえない。舍得酒業(600702/SH)が2.0%、四川水井坊(600779/SH)が1.9%ずつ下落した。セラミック、自動車、金融なども売られた。


半面、水・ガス供給株は物色される。長春燃気(600333/SH)が6.9%高、大連熱電(600719/SH)が2.0%高で取引を終えた。百貨店、石炭株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.88ポイント(1.25%)安の227.09ポイント、深センB株指数が1.55ポイント(0.14%)安の1067.99ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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