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6日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で続伸、証券株に買い
*16:51JST 6日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で続伸、証券株に買い
週明け6日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比27.61ポイント(0.91%)高の3058.41ポイントと続伸した。10月18日以来の高値水準を回復している。
先週末の好調地合いを継ぐ流れ。米長期金利の低下基調や、米中関係の改善期待が引き続き支えとなった。経済対策の期待感も強まる。新しく就任した中国財政部の藍佛安部長はこのほど、2024年新規地方政府債の前倒し発行に言及した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。太平洋証券(601099/SH)や方正証券(601901/SH)、国聯証券(601456/SH)がそろってストップ(10.0%)高、中信建投証券(601066/SH)が8.0%高、中国銀河証券(601881/SH)が7.0%高で引けた。政策支援の動きが期待される。複数メディアが6日報じたところによれば、先ごろ開催された5年に1度の中央金融工作会議では、大手証券会社のM&Aや再編を支援し、資本市場を活性化させる方針が示されたという。
ハイテク株も高い。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が7.2%、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が5.3%、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が5.1%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が4.4%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.9%ずつ上昇した。
医薬株もしっかり。薬明康徳(603259/SH)が4.6%高、人福医薬集団(600079/SH)が2.9%高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)とショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)がそろって1.7%高で取引を終えた。不動産株、自動車株、素材株、インフラ関連株なども買われている。
半面、石油や石炭のエネルギー株はさえない。中国石油天然気(601857/SH)が3.3%、中国石油化工(600028/SH)が2.5%、中国神華能源(601088/SH)が2.9%、エン鉱能源(600188/SH)が2.7%ずつ下落した。公益株、銀行株、海運株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.08ポイント(1.34%)高の232.75ポイント、深センB株指数が24.05ポイント(2.28%)高の1077.10ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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