1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で反発、貴州茅台酒5.7%上昇

2023年11月1日 16:53

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記事提供元:フィスコ

*16:53JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で反発、貴州茅台酒5.7%上昇
1日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.31ポイント(0.14%)高の3023.08ポイントと反発した。


中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。官民で公表された景況感指数が悪化する中、市場からは「景気不安は経済対策につながる」との声が聞かれた。関係者の間からは、第4四半期に預金準備率が引き下げられるとの観測も浮上している。5年に1度の中央金融工作会議に関しては、10月30〜31日に開催され、流動性の確保と融資コストの引き下げに尽力することが確認された。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、酒造の上げが目立つ。貴州茅台酒(600519/SH)が5.7%高、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が1.5%高、舍得酒業(600702/SH)が1.0%高、四川水井坊(600779/SH)が0.8%高で引けた。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒は10月31日、一部製品の出荷価格を約6年ぶりに引き上げると発表。業界全体の追い風となった。

銀行株もしっかり。交通銀行(601328/SH)が1.4%、中国工商銀行(601398/SH)と中国農業銀行(601288/SH)がそろって0.8%ずつ上昇した。公益株、エネルギー株、自動車株、メディア・娯楽株なども買われている。


半面、素材株はさえない。化学品の万華化学集団(600309/SH)が3.7%、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が2.0%、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が1.6%ずつ下落した。ハイテク株、医薬株、不動産株、海運株、インフラ建設関連株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.25ポイント(0.11%)安の229.77ポイント、深センB株指数が7.27ポイント(0.69%)安の1048.02ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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