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12日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で6日続伸、本土銀行株が相場主導
*18:00JST 12日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で6日続伸、本土銀行株が相場主導
12日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比345.11ポイント(1.93%)高の18238.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が134.47ポイント(2.19%)高の6267.34ポイントとそろって6日続伸した。ハンセン指数は約5週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1011億1860万香港ドルに拡大した(11日は887億9570万香港ドル)。
内外の好材料が相場を押し上げる流れ。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社、中央匯金投資は11日、4大国有銀行のA株を買い増している。中央匯金投資がさらに、向こう6カ月内に流通市場で一段の買い増しを続ける方針を示す中、本土株の下値不安も薄らいだ。米金利の低下基調もポジティブ材料。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが4.65→4.55%台に低下している。先週6日は一時、4.88%台に達していた。米連邦準備理事会(FRB)の関係者からは「追加利上げの必要性は低い」との認識がこのところ相次いでいる。(亜州リサーチ編集部)
中国の銀行が相場をけん引。ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(939/HK)が5.6%高、中国工商銀行(1398/HK)が4.8%高、招商銀行(3968/HK)が4.4%高と値を上げた。中国金融セクターでは、保険や証券も軒並み買われている。
スポーツ用品や家電など消費セクターも高い。海信家電集団(921/HK)が12.7%、海爾智家(6690/HK)が2.4%、創維集団(751/HK)が1.9%、李寧(2331/HK)が4.3%、安踏体育用品(2020/HK)が3.2%ずつ上昇した。白物家電大手の海信家電集団に関しては、1〜9月期の利益倍増見通しが好感されている。
自動車セクターも急伸。長城汽車(2333/HK)が8.1%高、北京汽車(1958/HK)が5.1%高、東風汽車集団(489/HK)が3.9%高、吉利汽車HD(175/HK)が3.8%高で引けた。
ゼネコン株もしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が5.0%高、中国中鉄(390/HK)が2.9%高、中国交通建設(1800/HK)が3.3%高、中国鉄建(1186/HK)が2.2%高で取引を終えた。
他の個別株動向では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%高と続伸(11日は12.2%高)。同社が公表した9月の営業実績では、スマートフォン用レンズの出荷数が5カ月連続のプラス成長を達成した。「業績の最悪期は過ぎた」として、ブローカーの間で投資判断や目標株価を引き上げる動きが続いている。
一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%高の3107.90ポイントで取引を終了した。金融株が高い。自動車株、ゼネコン株、発電・設備株、素材株、医薬株、運輸株なども買われた。半面、ソフトウエア株は安い。酒造株、メディア・娯楽株、エネルギー株も弱含んだ。
亜州リサーチ(株)《CS》
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