高さ約390メートル、日本一の高さとなる「トーチタワー」が東京駅前で着工

2023年9月28日 08:46

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トーチタワーの完成イメージ(三菱地所発表資料より)

トーチタワーの完成イメージ(三菱地所発表資料より)[写真拡大]

  • 街区南側から見た低層部
  • 街区南側から見たTOKYO TORCH Park
  • 用途構成図
  • 広域の配置図

 三菱地所は27日、東京駅日本橋口前のTOKYO TORCH(トウキョウトーチ)街区(東京都千代田区大手町など)で計画している超高層複合施設、「Torch Tower(トーチタワー)」の建設工事に着手した。高さは約390メートル。2028年3月の完成予定で、大阪市阿倍野区阿倍野筋にある「あべのハルカス」の約300メートル、東京都港区麻布台で11月に開業する「麻布台ヒルズ森JPタワー」の約330メートルを抜いて日本一の高さとなる。

【2021年には】東京・大手町の常盤橋タワー、商業ゾーンと広場が7月21日オープンへ

 トーチタワーはトウキョウトーチ街区のうち、朝日生命大手町ビルと日本ビルがあった場所に建設される地下4階、地上62階建て延べ約55万3,000平方メートル。地下1階から地上6階に商業ゾーン、3~6階に約2,000席の大型エンターテイメントホール、7~52階にオフィス、53~58階に客室約110のウルトララグジュアリーホテル「ドーチェスター・コレクション」、59~60階に約50戸の賃貸レジデンス、61階に展望台が入る。

 27日は現地で三菱地所の中島篤社長、建築を受け持つ清水建設の井上和幸社長らが出席して安全祈願祭と起工式があった。

 トウキョウトーチ街区は三菱地所が、東京都下水道局や三越伊勢丹など関係権利者とともに大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業を進めている、広さ約3.1ヘクタール。地下5階、地上38階建て延べ約14万6,000平方メートルの常盤橋タワーと、地下4階建て延べ約2万平方メートルの変電所棟第1期工事が2021年、地下3階、地上9階建て延べ約3万平方メートルの下水道局棟(銭瓶町ビルディング)が2022年に完成している。

 トーチタワーと2028年3月の完成を目指す変電所棟第2期工事が最後のピースで、東京駅前の姿を一変させるランドマークが出現する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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