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27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日ぶり反発、医薬株に買い
*16:46JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日ぶり反発、医薬株に買い
27日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比5.04ポイント(0.16%)高の3107.32ポイントと3日ぶりに反発した。
過度な景気懸念の後退が相場を支える流れ。朝方公表された8月の工業企業利益は17.2%増加し、前月の6.7%減からプラス成長を回復した。当局が定めた2023年国内総生産(GDP)の5.0%前後成長目標は達成可能――とする声も市場の一部から聞かれている。また、外国為替市場で、対米ドルの人民元安が一服していることも買い安心感につながった。ただ、上値は限定的。中国ではこの後、29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)などが公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の上げが目立つ。康縁薬業(600557/SH)がストップ(10.0%)高、薬明康徳(603259/SH)が7.5%高、健民薬業集団(600976/SH)が2.5%高、津薬達仁堂集団(600329/SH)が1.9%高で引けた。
ハイテク株もしっかり。スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が6.6%、光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が1.9%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.1%ずつ上昇した。
ゼネコンや電力設備、エンジニアリングなどインフラ投資関連株も物色される。中国交通建設(601800/SH)が2.9%高、中国鉄建(601186/SH)が1.6%高、中国電力建設(601669/SH)が3.6%高、特変電工(600089/SH)が1.6%高、中国冶金科工(601618/SH)が1.4%高で取引を終えた。エネルギー株、素材株、メディア・娯楽株、食品・酒造株なども買われている。
半面、銀行・保険株はさえない。中国建設銀行(601939/SH)が1.9%、中国農業銀行(601288/SH)と中国人民保険集団(601319/SH)がそろって1.7%、中国人寿保険(601628/SH)が0.9%下落した。公益株、運輸株、自動車株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.50ポイント(0.64%)高の236.78ポイント、深センB株指数が4.04ポイント(0.36%)高の1116.90ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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