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14日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で7日ぶり反発、中国不動産セクターは逆行安
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で7日ぶり反発、中国不動産セクターは逆行安
14日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比38.70ポイント(0.21%)高の18047.92ポイントと7日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.44ポイント(0.63%)高の6275.15ポイントと5日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は816億390万香港ドルとなっている(13日は798億5890万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。ハンセン指数は前日まで6日続落していただけに、値ごろ感が着目された。米長期金利の低下や、人民元相場の下落一服なども支えとなっている。ただ、指数は安く推移する場面もみられた。中国と欧米の関係悪化が懸念されたほか、中国の指標発表が気がかり材料となっている。中国ではあす15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が5.8%高、石油大手の中国海洋石油(883/HK)が5.0%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.6%高と上げが目立った。
セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が高い。上記した中国石油天然気や中国海洋石油のほか、中海油田服務(2883/HK)が3.2%、中国中煤能源(1898/HK)が6.3%、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.8%、中国神華能源(1088/HK)が3.8%ずつ上昇した。
海運セクターもしっかり。前記した東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が4.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.6%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.2%高で引けた。
半面、中国不動産セクターは安い。中国恒大集団(3333/HK)が12.7%、世茂集団HD(813/HK)が9.6%、融創中国HD(1918/HK)が8.8%、合景泰富集団HD(1813/HK)が8.3%ずつ下落している。同セクターはこのところ、支援策が相次ぐ中、連日で買われていた。格付け大手の弱気見通しも逆風。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日付の最新リポートで、中国不動産業界のアウトルック(格付け見通し)を「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。政策面での支援が実施されているものの、景気の下振れ懸念が住宅販売を抑制するとみている。
一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3126.55ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。銀行株、公益株、通信株、運輸株、証券株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。不動産株、医薬株、素材株、インフラ関連株、消費関連株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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