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NYの視点:【今週の注目イベント】米CPI、PPI、Fed Listensイベント、米四半期入札、中国貿易収支、など
*07:31JST NYの視点:【今週の注目イベント】米CPI、PPI、Fed Listensイベント、米四半期入札、中国貿易収支、など
今週は、米国の7月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が発表予定で注目となる。また、米連邦準備制度理事会(FRB)はFed Listensイベントを開催予定で、高官の発言などを材料に今後の利上げ軌道を探る。米財務省は米国債入札を8日から10日まで実施。四半期の入札規模は引き上げられ、さらなる拡大の可能性に言及しており、金利の上昇やドル買い再開につながる可能性もある。
FRBは7月連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%の利上げ再開を決定。インフレ鈍化の基調が続くもののペースが鈍く、また、FRBのインフレ目標達成には程遠いとの見方で、今後も利上げの可能性を除外しなかった。パウエル議長は「労働市場は依然力強いが、一部では鈍化の兆しが見られる」と、タカ派色を弱め、利上げ打ち止め期待も広がった。7月雇用統計も、労働市場のひっ迫緩和の証拠となった。9月FOMCでは正当化されれば追加利上げ、されなければ金利を据え置くと、データ次第で政策を決定する方針を明確化しており、コアCPIの動向が鍵を握る。市場予想は前年比4.8%増と6月と同水準の伸びを維持すると見られている。
パウエル議長は6月のCPIの予想以上の鈍化を歓迎すると同時に、1カ月だけの結果で判断はできず、継続することが重要だ、と強調した。もし、2カ月連続で予想以上に伸びの鈍化が見られた場合、FRBの利上げ終了への期待が一段と強まる。
また、世界経済をけん引してきた中国の貿易収支やCPI、PPIの結果にも注目が集まる。引き続き低調な結果となった場合は、世界経済の成長減速懸念にリスク回避の動きに拍車がかかる可能性もある。
■今週の主な注目イベント
●米国
7日:ボスティック米アトランタ連銀総裁が挨拶、ボウマンFRB理事が司会(Fed Listensイベント)
8日:6月貿易収支、6月卸売売上高、米国債入札(10日まで)、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁がイベントで見通しに関し講演
10日:7月消費者物価指数(CPI)、週次新規失業保険申請件数
11日:7月生産者物価指数(PPI)、8月ミシガン大消費者信頼感指数速報
●日本
8日:支出
9日:工作機械受注
10日:PPI
●欧州
7日:独鉱工業生産
8日:ECB消費者期待調査
●英
7日:英中銀、チーフエコノミスト、ピル氏がイベント参加
11日:鉱工業生産、GDP
●中国
8日:貿易収支
9日:CPI、PPI《CS》
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