2日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は下落、米国債格下げの余波を警戒

2023年8月3日 08:03

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記事提供元:フィスコ

*08:03JST 2日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は下落、米国債格下げの余波を警戒
■NY株式:米国株式市場は下落、米国債格下げの余波を警戒

ダウ平均は348.16ドル安の35,282.52ドル、ナスダックは310.46ポイント安の13,973.45で取引を終了した。

格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債の格下げを警戒した売りが先行。その後も強い雇用関連指標を受けて10年債利回りが年初来で最高水準に達するなど金利上昇に連れて一段安となった。金利高を嫌気してハイテクを中心に売られ、終日軟調に推移した。セクター別では食品・飲料・タバコが小幅高、半導体・同製造装置が大きく下落。

ヘルスケアのCVSヘルスケア(CVS)は第2四半期決算で1株利益が予想を上回り、上昇した。医療会社のヒューマナ(HUM)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、メディケア(高齢者向け医療保険制度)アドバンテージの新規加入者数見通しが予想を上回り、上昇。

一方、太陽光発電の最適化と太陽電池のモニタリング用ソリューションを提供するソーラーエッジテクノロジー(SEDG)は、第3四半期の見通しが弱く売られた。クルーズ船運営のノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)は第3四半期の見通しが弱く、さらに、アナリストの投資判断引き下げで売られた。ソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のピンタレスト(PINS)は第3四半期の見通しで収益の伸びが市場予想に満たず、下落した。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は昨日取引終了後に発表した四半期決算で調整後1株利益や売上高が予想を上回ったものの、PC需要が弱く見通しが予想を下回ったほか、アナリストが株価ピークアウトの可能性を指摘したことで下落。

半導体メーカーのクアルコム(QCOM)は取引終了後に四半期決算を発表。スマートフォーン需要の鈍化を背景とした冴えない見通しを材料に、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米長期金利上昇でドル買い強まる

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、142円72銭から143円47銭まで上昇し143円41銭で引けた。7月ADP雇用統計で雇用の伸びが予想を大幅に上回ったほか、米財務省が四半期定例入札規模を拡大、今後、さらなる入札規模拡大が必要になる可能性を指摘、加えて格付会社フィッチが米国の格付けを最上級の「AAA」から引き下げたため米国債相場が下落。長期金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0989ドルから1.0918ドルまで下落し、1.0938ドルで引けた。ユーロ・円は、157円10銭まで上昇後、156円53銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.2773ドルから1.2681ドルまで下落。ドル・スイスは、0.8806フランまで上昇後、0.8758フランまで反落した。


■NY原油:続落で79.49ドル、株安などを意識した売りが入る

NY原油先物9月限は続落(NYMEX原油9月限終値:79.49 ↓1.88)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.88ドルの79.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.05ドル-82.43ドル。アジア市場の序盤に82.43ドルまで買われたが、ドル高や株安を受けた売りが強まり、米国市場の後半にかけて79.05ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引で79.92ドルまで戻したが、上値の重さは消えなかった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.19ドル -0.43ドル(-1.36%)
モルガン・スタンレー(MS) 89.32ドル -1.62ドル(-1.78%)
ゴールドマン・サックス(GS)351.10ドル -6.62ドル(-1.85%)
インテル(INTC) 34.39ドル -1.41ドル(-3.94%)
アップル(AAPL) 192.58ドル -3.03ドル(-1.55%)
アルファベット(GOOG) 128.64ドル -3.25ドル(-2.46%)
メタ(META) 314.31ドル -8.40ドル(-2.60%)
キャタピラー(CAT) 287.57ドル -1.08ドル(-0.37%)
アルコア(AA) 33.93ドル -1.25ドル(-3.55%)
ウォルマート(WMT) 159.22ドル +0.11ドル(+0.07%)《ST》

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