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31日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、不動産と自動車に買い
*17:37JST 31日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、不動産と自動車に買い
週明け31日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比15.11ポイント(0.46%)高の3291.04ポイントと続伸した。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。
前週末の好地合いを継ぐ流れ。中央政治局会議が景気下支え方針を示す中、当局の経済対策に対する期待感が高まっている。国家発展改革委員会は7月31日、「消費の回復と拡大に向けた措置」を発表。同措置は6分野、20措置から成る。新エネルギー自動車(NEV)を中心とする自動車や住宅、家電、電子製品などモノの消費に加え、飲食、文化・旅行、スポーツ、ヘルスケアなどのサービス消費も促す方針だ。寄り付き直後に公表された中国の今年7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.3。前月実績と市場予想(ともに49.0)を上回っている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の上げが目立つ。華遠地産(600743/SH)がストップ(10.0%)高、光明地産(600708/SH)が7.1%高、格力地産(600185/SH)が2.8%高、信達地産(600657/SH)が2.3%高で引けた。政策支援の動きを好感。上述した「消費の回復と拡大に向けた措置」では、住宅の実需を支えるため、保障性賃貸住宅の供給拡大、大規模都市における「城中村」(都市の中の農村)の再開発などを進める方針が示されている。中国当局はまた、1軒目住宅ローンの頭金比率、金利のさらなる引き下げなども提言した。
自動車株も高い。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が5.4%、長城汽車(601633/SH)が4.9%、広州汽車集団(601238/SH)が3.2%、北汽福田汽車(600166/SH)が2.2%、上海汽車集団(600104/SH)が2.1%ずつ上昇した。
ゼネコンや素材のインフラ建設株も物色される。中国中鉄(601390/SH)が5.1%高、中国鉄建(601186/SH)が4.0%高、中国交通建設(601800/SH)が2.8%高、安徽海螺セメント(600585/SH)が4.8%高、中国アルミ(601600/SH)が2.6%高で取引を終えた。金融株、発電・設備株、ハイテク株、小売株なども買われている。
半面、医薬品株は安い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が9.1%、人福医薬集団(600079/SH)が7.1%、重慶太極実業(600129/SH)が2.8%、健康元薬業集団(600380/SH)が2.5%ずつ下落した。エネルギー株、軍事関連株、通信株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.40ポイント(0.87%)高の277.52ポイント、深センB株指数が12.29ポイント(1.01%)高の1225.67ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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