24日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で反落、碧桂園服務18%下落

2023年7月24日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 24日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で反落、碧桂園服務18%下落
週明け24日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比407.11ポイント(2.13%)安の18668.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が143.99ポイント(2.24%)安の6271.03ポイントとそろって反落した(ハンセン指数は2週ぶり安値)。売買代金は935億330万香港ドルとなっている(21日は766億2290万香港ドル)。


中国景気の先行き不安が改めて意識される流れ。直近で公表された経済指標は弱い内容が多く、中国景気の回復遅れが鮮明化している。中国当局はこのところ、消費刺激策を相次ぎ発表しているものの、一部からは「景気押し上げ効果は薄い」との声も聞かれた。また、米金利動向や、中国経済政策を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。米国では今週(25〜26日)、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、中国では近く、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる見通しだ。指数は引けにかけて、下げ幅を拡大している(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の下げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が17.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が8.7%安、龍湖集団HD(960/HK)が8.5%安で引けた。JPモルガンは最新リポートで、民営デベロッパーを巡る不透明感が払しょくできていないと指摘。碧桂園服務と碧桂園の投資判断を引き下げた上で、目標株価を大幅に下方修正した。


中国保険セクターも安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.7%、新華人寿保険(1336/HK)が3.1%、中国人寿保険(2628/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって2.6%ずつ下落した。


非鉄セクターも急落。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.3%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が5.2%安、金川集団国際資源(2362/HK)が3.6%安、中国アルミ(2600/HK)が3.4%安と値を下げた。


他の個別株動向では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.5%安。同社は24日、6月中間決算が55〜65%減益との見通しを発表した。


半面、中国発電セクターはしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が2.3%、華能国際電力(902/HK)が2.0%、華潤電力HD(836/HK)が1.3%、華電国際電力(1071/HK)が1.1%ずつ上昇した。


一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%安の3164.16ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。酒造・食品株、素材株、エネルギー株、金融株、海運株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。通信・ネットワーク株、メディア・娯楽株、公益株、医薬品株、空運株も買われた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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