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18日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で6日ぶり反落、中国不動産株に売り
*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で6日ぶり反落、中国不動産株に売り
休場明け18日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比398.06ポイント(2.05%)安の19015.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が158.79ポイント(2.42%)安の6400.09ポイントとそろって6日ぶりに反落した。売買代金は950億4960万香港ドルとなっている(14日は912億4950万香港ドル)。
中国景気の回復遅れが改めて懸念される流れ。昨日公表された重要経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、前四半期(1〜3月)の実績(4.5%)は上回ったものの、市場予想(7.1%)を下回った。また、6月の各種統計では、鉱工業生産が上振れる半面、小売売上高は予想に届かず、不動産開発も弱い内容となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が9.9%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が9.6%安、碧桂園HD(2007/HK)が8.0%安で引けた。決算発表の遅延に伴い、株式売買を停止中の中国恒大集団(3333/HK)が業績発表し、21年〜22年に巨額の赤字(日本円で11兆円超)を計上したことが判明。業界全体の債務問題が蒸し返された。
中国保険セクターも安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.3%、中国人寿保険(2628/HK)が4.2%、中国平安保険(2318/HK)が3.1%、新華人寿保険(1336/HK)が3.0%ずつ下落した。
海運・港湾セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が3.3%安、海豊国際HD(1308/HK)が2.6%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.3%安、招商局港口HD(144/HK)が4.7%安、天津港発展HD(3382/HK)が3.6%安と値を下げた。
中国のネット関連も売られる。京東集団(9618/HK)が4.7%安、騰訊HD(700/HK)が4.6%安、快手科技(1024/HK)が4.0%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.5%安で取引を終えた。
一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の3197.82ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。医薬品株、発電・電力設備株、メディア・娯楽株、エネルギー株、酒造・食品株なども売られた。半面、自動車株は高い。運輸株、不動産株、素材株、証券株、軍事関連株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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