13日の香港市場概況:ハンセン2.6%高で4日続伸、テック株が大幅高

2023年7月13日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン2.6%高で4日続伸、テック株が大幅高
13日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比489.67ポイント(2.60%)高の19350.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が165.92ポイント(2.60%)高の6543.91ポイントとそろって4日続伸した。ハンセン指数は終値で約1週間ぶりに19000ポイントの節目を回復している。売買代金は1113億3400万香港ドルに拡大し、6月19日以来の1000億香港ドル乗せとなった(12日は838億4790万香港ドル)。


米インフレ鈍化が好感される流れ。6月の米消費者物価指数(CPI)では、総合指数と食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが予想以上に前月から縮小した。FRBは7月で利上げを打ち止めにする――との観測が流れる中、昨日の米株市場ではハイテク株に買いが広がり、ナスダック指数が約1年4カ月ぶりの高値水準を回復している。この日発表された中国の6月貿易統計は市場予想を下回ったが、相場への影響は限定された。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.8%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が8.2%高、阿里健康信息技術(241/HK)が6.6%高、Eコマースの京東集団(9618/HK)が6.4%高と上げが目立った。国家発展改革委員会に続き、李強・首相も12日に大型ネット企業の代表者と座談会を開き、プラットフォーム経済を支援する方針を表明している。


非鉄セクターも高い。紫金鉱業集団(2899/HK)が5.3%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.5%高、中国アルミ(2600/HK)が4.3%高で引けた。外電は13日、「上海先物取引所が中国国外への指定倉庫ネットワーク拡大を検討しているもよう」と報道。中国は非鉄金属の価格決定に対する影響力を高めたい考えなどと伝えた。


医療(サービス、機器、製薬)関連の銘柄群も物色される。上記の京東健康や阿里健康信息技術のほか、薬明生物技術(2269/HK)が8.5%高、微創医療科学(853/HK)が7.7%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が6.3%高で取引を終えた。


本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.26%高の3236.48ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。エネルギー株、素材株、食品・酒造株、金融株、医薬品株、インフラ関連株なども買われた。半面、電力株や自動車株の一角が売られた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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