12日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で3日ぶり反落、ハイテクと不動産に売り

2023年7月12日 17:02

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記事提供元:フィスコ

*17:02JST 12日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で3日ぶり反落、ハイテクと不動産に売り
12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比25.23ポイント(0.78%)安の3196.13ポイントと3日ぶりに反落した。


指標発表を前に、買いが手控えられる流れ。中国では今週13日に6月の貿易統計、週明け17日に第2四半期GDP成長率、6月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが報告される予定だ。もっとも、下値は限定的。人民元相場が安定していることや、金融統計の上振れなどが相場を下支えしている。昨日引け後に報告された6月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想以上に前月から急増し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテクの下げが目立つ。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が8.2%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.3%安、インターネット・セキュリティの三六零安全科技(601360/SH)が4.3%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.5%安で引けた。


不動産株も安い。上海実業発展(600748/SH)が3.5%、金地集団(600383/SH)が2.6%、格力地産(600185/SH)が2.5%、保利地産(600048/SH)と華麗家族(600503/SH)がそろって2.4%ずつ下落した。医薬品株、インフラ建設株、消費関連株、素材株、金融株なども売られている。


半面、石油や石炭などエネルギー株はしっかり。中国海洋石油(600938/SH)が1.9%、中国石油天然気(601857/SH)が1.8%、エン鉱能源(600188/SH)が3.1%ずつ上昇した。そのほか、タンカーの招商局能源運輸(601872/SH)が1.6%高で取引を終えている。そのほか、公益株も買われた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.25ポイント(0.47%)安の266.20ポイント、深センB株指数が0.02ポイント(0.00%)安の1153.51ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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