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7日の中国本土市場概況:ハンセン0.3%安で3日続落、ハイテク株に売り
*17:00JST 7日の中国本土市場概況:ハンセン0.3%安で3日続落、ハイテク株に売り
7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比8.97ポイント(0.28%)安の3196.61ポイントと小幅ながら3日続落した。
投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国景況感の低迷や、欧米の金融引き締め長期化観測などが不安材料として意識されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。資金流出の懸念がやや薄らぐ中、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。中国の政府系メディアが足元の人民元安をけん制する論説記事を相次ぎ発表。直近では、中国人民銀行(中央銀行)系の金融時報が6日、「人民元相場がパニック的な下落に陥ったとしても、中国には為替相場を安定させるための政策ツールは豊富にある」とする記事を掲載した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.0%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.4%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.0%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.7%安で引けた。
消費関連株も総じて安い。家電の四川長虹電器(600839/SH)が4.8%、酒造の重慶ビール(600132/SH)が2.5%、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.3%、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.9%、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が1.3%ずつ下落した。
通信ネットワーク株もさえない。中国衛通(601698/SH)が3.2%安、中国聯通(600050/SH)が1.7%安と値を下げた。メディア・娯楽株、インフラ関連株、医薬品株、素材株、不動産株、銀行・保険株の一角なども売られている。
半面、空運関連株はしっかり。春秋航空(601021/SH)が1.6%、中国南方航空(600029/SH)が1.4%、中国国際航空(601111/SH)が1.2%ずつ上昇した。米ドル建て債務が多いエアライン各社については、元安警戒感のやや後退プラス。実質負担の増加懸念が薄らいだ。
エネルギー関連株も物色される。エン鉱能源(600188/SH)が3.6%高、中国中煤能源(601898/SH)が1.1%高、中国石油化工(600028/SH)が0.9%高で取引を終えた。そのほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が1.1%高。公益株、証券株も買われた。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.84ポイント(0.69%)安の266.25ポイント、深センB株指数が3.16ポイント(0.28%)高の1150.15ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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