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27日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で6日ぶり反発、不動産セクターに買い
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で6日ぶり反発、不動産セクターに買い
27日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比354.00ポイント(1.88%)高の19148.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.43ポイント(2.08%)高の6504.62ポイントとそろって6日ぶりに反発した。売買代金は916億8800万香港ドルと低水準が続いている(26日は838億510万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足もとで約3週ぶりの安値水準を連日で切り下げていた。中国景気の回復遅れが指摘される中、当局の経済対策に対する期待感も高まっている。また、外国為替市場で人民元安・米ドル高の動きが一服したことを受け、中国本土からの資金流出懸念が薄らいだこともプラス。中国の主要国有銀行が27日、オフショアのスポット市場で米ドル売りを行ったもよう――などと伝えられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の上げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が11.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が8.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が7.1%高で引けた。
ゼネコンやセメントのインフラ建設セクターも高い。中国中鉄(390/HK)が5.5%、中国鉄建(1186/HK)が4.7%、中国交通建設(1800/HK)が2.9%、華潤水泥HD(1313/HK)が4.7%、中国建材(3323/HK)が4.5%ずつ上昇した。
天然ガスや石油、石炭などエネルギー関連も物色される。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が7.3%高、新奥能源HD(2688/HK)が5.2%高、中国石油化工(386/HK)が2.5%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.7%高と値を上げた。
海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連もしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が2.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.9%高、東方海外(316/HK)が2.7%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が3.7%高で取引を終えた。
一方、本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.23%高の3189.44ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。インフラ建設関連株、エネルギー株、金融株、ハイテク株、医薬品株、消費関連株、運輸株、軍事関連株なども買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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