概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は4日ぶりに反落、利益確定売りが優勢

2023年6月16日 10:02

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記事提供元:フィスコ

*10:02JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は4日ぶりに反落、利益確定売りが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 119221.00 +0.13%
15日のブラジル株式市場は強含み。主要株価指数のボベスパ指数は前日比152.23ポイント高(+0.13%)の119221.00で引けた。日中の取引レンジは118692.80 - 119686.12となった。

中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。米利上げサイクルの終息観測が外資の流出懸念を後退させた。また、中国当局が金融緩和スタンスを強めていることも支援材料となった。一方、指数の上値は重い。4月の経済活動などが翌16日に発表される予定となり、慎重ムードが強まった。

【ロシア】MOEX指数 2800.17 +1.27%
15日のロシア株式市場は上昇。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比34.99ポイント高(+1.27%)の2800.17ポイントで引けた。日中の取引レンジは2764.89 - 2809.42となった。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅を拡大させた。当局が国営企業の民営化推進を加速させる方針を示したことが好感された。また、米利上げサイクルの終息に近いとの観測も外資の流出懸念を後退させた。ほかに、原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 62917.63 -0.49%
15日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比310.88ポイント安(-0.49%)の62917.63、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同67.80ポイント安(-0.36%)の18688.10で取引を終えた。

前半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、弱い貿易統計も圧迫材料。5月の輸出入はそろってマイナス成長を継続。貿易赤字も予想以上に拡大した。

【中国本土】上海総合指数 3252.98 +0.74%
15日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比23.99ポイント高(+0.74%)の3252.98ポイントと反発した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。朝方公表された今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利については、10カ月ぶりに引き下げられた。20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。《CS》

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