5日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で続伸、指数採用の携程4.4%上昇

2023年6月5日 18:01

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記事提供元:フィスコ

*18:01JST 5日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で続伸、指数採用の携程4.4%上昇
週明け5日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比158.56ポイント(0.84%)高の19108.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.57ポイント(0.55%)高の6463.90ポイントとそろって続伸した。売買代金は999億60万香港ドルに縮小している(2日は1491億3700万香港ドル)。


米株高が好感される流れ。先週末の米株市場では、デフォルト(債務不履行)の回避や、13~14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの期待で、主要株価指数は軒並み上昇した。香港の金利動向は米金融政策に追随するため、域内金利の上昇懸念も薄らぐとみられている。ただ、上値は重い。本土・香港の景気不安や、人民元安進行の警戒感などで、指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が6.3%高、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.4%高、インフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)が3.1%高と上げが目立っている。携程集団は、きょう5日付で構成銘柄入りした。ほか、新規採用された銘柄群の値動きは、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.2%安、華潤電力HD(836/HK)が1.4%安、京東健康(6618/HK)が2.2%安。除外銘柄はなしで、4銘柄が新規採用されたため、構成銘柄は76→80に増加した。


セクター別では、半導体・通信が高い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、ASMPT(522/HK)が3.7%、華虹半導体(1347/HK)が1.5%、中国移動(941/HK)が1.6%、中国聯通(762/HK)が1.0%ずつ上昇した。


香港に拠点を置く不動産や銀行もしっかり。九龍倉集団(4/HK)が4.9%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.6%高、新鴻基地産発展(16/HK)が1.4%高、恒生銀行(11/HK)が2.7%高、HSBC(5/HK)が1.6%高、スタンダード・チャータード(2888/HK)が1.2%高で引けた。


自動車セクターの一角も物色される。浙江零ホウ科技(9863/HK)が9.9%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が7.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.4%高と値を上げた。産業支援の動きが支援材料。中国国務院(内閣に相当)は2日、李強・首相の主宰で常務会議を開き、新エネルギー自動車(NEV)産業の発展を支援していく方針を改めて確認した。


半面、産金セクターは急落。前記した紫金鉱業集団のほか、霊宝黄金(3330/HK)が10.4%安、招金鉱業(1818/HK)が11.3%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.5%安で取引を終えた。


レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.5%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.5%、海倫司国際HD(9869/HK)が2.7%、百威亜太HD(1876/HK)が2.1%、華潤ビールHD(291/HK)が1.1%ずつ下落した。


一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.07%高の3232.44ポイントで取引を終了した。銀行・石油株が相場をけん引。不動産株、自動車株、公益株、医薬品株、メディア・娯楽株、運輸株なども買われた。半面、酒造・食品株は安い。素材株、保険・証券株、インフラ関連株も売られた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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