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5日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日続伸、銀行・石油株が相場けん引
*16:54JST 5日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日続伸、銀行・石油株が相場けん引
週明け5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比2.37ポイント(0.07%)高の3232.44ポイントと小幅ながら3日続伸した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国国務院(内閣に相当)は2日、李強・首相の主宰で常務会議を開き、新エネルギー自動車(NEV)産業の発展支援方針を改めて確認した。そのほか、一部外電の報道によれば、不動産業界の支援策も検討中という。ただ、上値は重い。人民元安進行の警戒感が再燃した。5月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が上振れ。米景気の安定を背景に米ドル高が進み、人民元相場も再び元安方向に傾いた。景気不安もくすぶる。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の縮小に加え、電力不足も企業の生産活動に悪影響を及ぼすと不安視された。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
銀行や石油の大型株が相場をけん引。中国農業銀行(601288/SH)が2.9%高、中国銀行(601988/SH)が2.3%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.6%高、中国石油化工(600028/SH)が1.2%高、中国石油天然気(601857/SH)が0.9%高で引けた。
不動産株も物色される。上海世茂(600823/SH)が5.1%、万業企業(600641/SH)が3.8%、光明地産(600708/SH)が2.3%、天津市房地産発展(600322/SH)が1.7%ずつ上昇した。自動車株、公益株、医薬品株、メディア・娯楽株、運輸株なども買われている。
半面、酒造・食品株は下げが目立つ。舎得酒業(600702/SH)がストップ(10.0%)安、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が1.9%安、重慶ビール(600132/SH)が1.1%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.2%安、上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が1.3%安で引けた。素材株、保険・証券株、インフラ関連株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.01ポイント(0.00%)高の274.23ポイント、深センB株指数が1.46ポイント(0.13%)安の1111.98ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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