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24日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で続伸、本土不動産セクターに買い
*18:00JST 24日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で続伸、本土不動産セクターに買い
24日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比137.09ポイント(0.78%)高の17660.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.24ポイント(0.79%)高の5992.35ポイントとそろって続伸した。売買代金は861億3140万香港ドルと低水準が続いている(23日は963億1240万香港ドル)。
内外の好材料が相場を支える流れ。内部的には、経済対策の強化が期待されている。国務院(内閣に相当)は22日の常務会議で、預金準備率の引き下げを検討していることを明らかにした。外部的には、米利上げペース減速の観測がポジティブ。昨夜公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月開催分)では、大半のメンバーが「利上げペースの鈍化は、まもなく適切となる」との見方を示していることが判明した。ただ、上値は重い。中国の経済活動停滞が不安視されている。国内では新型コロナウイルス感染に歯止めがかからず、複数エリアで厳格な行動規制が実施されている状況だ。23日の新規感染数(無症状含む)は3万人を突破して3万1444人に拡大し、上海市がロックダウンに突入した今年4月ピーク以来の高水準となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が20.4%高、龍湖集団HD(960/HK)が12.2%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が11.2%高で引けた。当局はこのところ、不動産業の救済策を相次ぎ打ち出している。足もとでは、中国政府の方針に従い、大手銀行が優良デベロッパー向けの融資支援をそろって決定した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも高い。中国アルミ(2600/HK)が2.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.1%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.9%、鞍鋼(347/HK)が2.4%、安徽海螺水泥(914/HK)が3.3%、中国建材(3323/HK)が2.6%ずつ上昇した。
太陽光発電の関連銘柄も物色される。信義光能HD(968/HK)が4.2%高、北京能源国際HD(686/HK)が1.8%高、莱特玻璃集団(6865/HK)が1.2%高で取引を終えた。
半面、エアラインやツアー会社、映画などレジャー関連は安い。中国国際航空(753/HK)が2.1%、中国南方航空(1055/HK)が1.9%、東瀛遊HD(6882/HK)が2.5%、携程集団(9961/HK)が2.2%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が7.2%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が4.7%ずつ下落した。
一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3089.31ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。インフラ関連株、消費関連株、運輸株、金融株、メディア関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、医薬品株、素材株、公益株も買われた。
亜州リサーチ(株)《FA》
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