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11日の香港市場概況:ハンセン7.7%高で4日ぶり急反騰、テック指数は10%上昇
*18:00JST 11日の香港市場概況:ハンセン7.7%高で4日ぶり急反騰、テック指数は10%上昇
11日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比1244.62ポイント(7.74%)高の17325.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が450.18ポイント(8.31%)高の5867.31ポイントとそろって4日ぶりに急反発した(ハンセン指数の上昇率は今年2番目の大きさ)。売買代金は1825億8590万香港ドルに拡大し、今年3番目の大商いを記録している(10日は921億860万香港ドル)。
投資家のリスク選好が強まる流れ。中国の国家衛生健康委員会は11日、新型コロナウイルスの防疫対策(入境規制)を一部緩和すると発表した。中国共産党の最高指導部が10日に開いた会議では、新型コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を継続する方針を確認する一方で、同時に過剰な措置や画一的な措置は是正する必要があると指摘されている。過度な米金融引き締めの不安も後退。米インフレ指標の下振れを受け、米金融当局は利上げペースを減速するとの見方が広がった。米10年債利回りは急低下し、外国為替市場では対米ドルのオフショア人民元が元高方向で推移している。米中関係の改善にも期待。米中両政府は10日、「インドネシアのバリ島で14日、バイデン米大統領と習近平国家主席の首脳会談を開催する」と発表した。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は10.1%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。組み入れウエート上位の銘柄では、美団(3690/HK)が12.5%高、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が12.4%高、騰訊HD(700/HK)が11.7%高と値を上げている。
中国不動産セクターも急伸。旭輝(884/HK)が72.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が34.9%高、合景泰富地産(1813/HK)が34.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が29.1%高で引けた。
カジノや旅行代理店のレジャー関連も高い。永利澳門(1128/HK)が9.4%、美高梅中国HD(2282/HK)が8.4%、澳門博彩HD(880/HK)が8.3%、携程集団(9961/HK)が17.3%、同程旅行HD(780/HK)が11.5%、東瀛遊HD(6882/HK)が7.7%ずつ上昇した。
自動車セクターも物色される。蔚来集団(9866/HK)が20.4%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が17.4%高、小鵬汽車(9868/HK)が16.0%高、理想汽車(2015/HK)が11.6%高で取引を終えた。
一方、本土市場も4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.68%高の3087.29ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、消費関連株、素材株、エネルギー株、公益株、ハイテク株、インフラ関連株、海運株なども買われた。
亜州リサーチ(株)《FA》
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